全日本フットサル 20日の決勝はフウガドールすみだvsシュライカー大阪

皆本(5)のゴールで一度は追いついた府中だったが…(撮影・上岸卓史)

「第22回全日本フットサル選手権」決勝ラウンドの準決勝が19日、東京・国立代々木競技場第一体育館で行われ、フウガドールすみだとシュライカー大阪が勝ち上がった。

 決勝は20日15時から、敗れた府中アスレティックFCとデウソン神戸による3位決定戦は12時からともに同所で行われる。

 準決勝第1試合は府中アスレティックFC vs フウガドールすみだ。

 前半7分、府中は右サイドで得たFKからシュートまで持ち込むが、そのボールはディフェンスに回った選手に当たり、すみだの西谷の足元へ。西谷はドリブルで府中陣内まで持ち込み、そのままゴールを決め、すみだが先制した。

 一方、府中は9分に左サイドからドリブルで切り込んだ皆本がミドルシュート。ゴール右上にグサリと突き刺さり、1-1に追いつく。

 府中は10分にはゴール前にスルーパスを放り込み、すみだのGK大黒の好セーブにあったもののあわやの場面を作る。13分には府中が左サイドの角度のないところでフリーキックを得ると、めぐろはGKを清家に交代。好セーブでピンチを脱する。

めぐろの西谷(14)が2得点と大活躍(撮影・上岸卓史)

 終盤になると府中はパスを回し、チャンスをうかがうが、めぐろの前線からのプレッシャーが強く、なかなかシュートまで持ち込めない。1-1のまま後半へ。

 後半、ペースを握ったのはめぐろ。しかしチャンスは作るが、ラストパスがつながらずなかなかシュートに至らない。

 5分には西谷のフェイントをかけたシュートがGKの逆を突いたもののポストに嫌われゴールならず。

 しかし10分には一気の波状攻撃。ゴール前の混戦から西谷が決め、2-1と勝ち越すと、すぐさま今度は西谷が左サイドを切り裂き、GKを引き出したところでゴール前の清水にパス。清水が決め、一気に3-1と突き放した。

 反撃に出る府中だがめぐろのGKがことごとく好セーブ。しかし15分には柴田がパスカットからドリブルで持ち込み、パスを受けた皆本が決めて2-3と詰め寄る。

 相変わらずめぐろの前線からのプレッシャーがきつく、なかなかチャンスが作れない府中は17分からパワープレー。しかしがっちりディフェンスを固めためぐろの前にあと1点が届かず、3-2でめぐろが勝利を収め第18回大会以来の決勝進出を決めた。

大阪のチアゴは3得点(撮影・上岸卓史)

 準決勝第2試合はデウソン神戸vsシュライカー大阪。

 大阪は前半2分、左サイドで得たキックインをチアゴが右サイドの田村へ送ると、田村はボレーでゴール前に折り返す。そこにチアゴが走り込み合わせ、あっという間の先制点。

 その後も大阪は押せ押せで、神戸は防戦一方。しかし、右サイドから森、稲田が立て続けにシュートを放ち、徐々にペースを取り戻す。

 大阪は9分には左サイドで得たフリーキックをアルトゥールがゴール前に速く低いボールを送ると、ゴール前の小曽戸が合わせ2点目を挙げる。

 しかし神戸は11分、アルトゥールからボールを奪った原田が岡崎につなぎ、岡崎が右足で決め、1-2と反撃開始。12分には左サイドから川那部、右サイドから稲田がシュートを放つも大阪のGK柿原が好セーブ連発。同じく12分にはパスカットした川那部がシュート。柿原が弾いたボールをゴール前に詰めた鈴村もシュートを放つが、ここでも柿原はゴールを許さない。

神戸の稲田は5本のシュートを放ち1得点。大阪のゴールを脅かした(撮影・上岸卓史)

 大阪は15分、パスカットしたアルトゥールがそのままドリブルで持ち込み、左隅にゴール。同じく15分、左サイドでパスカットしたチアゴが中央へパス。アルトゥールが受けて左上へゴールを決め、4-1と突き放した。

 後半も大阪は厳しいプレッシャーできっちりディフェンス。攻めてはピッチを広く使い、神戸を翻弄。12分にはチアゴが右サイドから流れたボールを受けると、GKとDFを交わしてゴールへ流し込み5-1。同じく12分、神戸のGKも攻撃に参加したところでパスカットしたチアゴが無人のゴールへロングシュート。6-1とゴールを量産した。

 神戸は13分に稲田が右サイドを駆け上がり一人交わしてゴールを決め、2-6としたが、ここまで。大阪が自力の差を見せて完勝。決勝に駒を進めた。

【写真左】大阪のアルトゥールはこの日、2得点 【写真右】今大会で引退する大阪の村上。躍動感のあるプレーを見せる(撮影・上岸卓史)