6・18K-1 皇治の挑発に大雅ぶち切れ。小澤は西京を「ガキ」扱い
K-1実行委員会が5日、会見を開き、さいたまスーパーアリーナ進出第1弾大会となる「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント~」(6月18日、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)の新たな決定カードを発表した。
K-1スーパー・フェザー級王者の大雅とKrush-58kg王者の小澤海斗がスーパーファイトに出場する。
大雅はISKA世界ライト級王者の皇治と対戦。皇治は昨年の日本代表決定トーナメントで卜部功也と対戦し、敗れはしたものの大会前まで激しい舌戦を繰り広げ、秋の世界最強決定トーナメントではリザーブファイトに出場し闘士に勝利した。
皇治は「今回はお兄ちゃん(卜部弘嵩)とやりたいと言うとったんですが、お兄ちゃんが負けてもうて、しょうもないことしとるから、大雅のおぼっちゃま君になってしまったんだけど。おぼっちゃま君には興味がなくて、1階級下の王者であるタケポン(武尊)とやりたいと思っているので、サクッとこのおぼっちゃま君に勝ってタケポンとやりたいと思っています」と、いきなり挑発。
外国人の強豪選手との対戦を望んでいた大雅も「1RでKOします。最初、名前聞いた時は、凄いナメられてるなって思いました。今回しっかりKOして、次に進みたい」と不機嫌モードでなにやら不穏なムードが漂う。
その後も皇治が「大きい声でしゃべろうな」「泣けへんよう鍛えとけよって感じ」などと挑発し、揚げ句に「ちょっと見してくれる?」と大雅の前のベルトを勝手に手にしてポーズを取る始末。そして「最高の舞台(K-1)で最高に輝いとるんは今、タケポンやと思ってるんで。自分、ダイエット頑張って。まあ、欲言えば相手(武尊)にもちょっと肥えてもらって、間を取ってやれたら理想ですけど。タケポンとやれるんならダイエットしてもいいと思ってます」と大雅を目の前にして武尊戦を要望するなど、とことん大雅をこけにする。これを受けて大雅は「殺してやろうかなって思っています」と言うと皇治をにらみつけ一触即発。大雅が立ち上がるとスタッフが割って入り乱闘には至らなかったが、中指を立てた皇治に、またも大雅が近寄ったことからスタッフ総出で2人を分け、フォトセッションも中止となってしまった。
小澤は「K-1甲子園2015」-55kg王者の西京春馬との対戦が決まった。
昨年11月の「初代フェザー級王座決定トーナメント」で小澤が勝利したエリアス・マムーディを4月2日に開催された「Krush.75」で西京が破ったことからこの対戦が実現した。
小澤にとっては格下の相手とあって「スーパーファイトというから期待したんですけど、こんなガキ相手で正直メリットもない。組まれたからにはキッチリ倒す。この坊やには寝てもらう、マットで」とこちらもいつもの不機嫌モード。
西京は「この前(マムーディ戦)は納得できる試合ができなくて、反省点ばかりでしたけど、すぐ大きい舞台で素晴らしい選手と試合を組んでくれて感謝しています。前回以上に仕上げてもっといいパフォーマンスができるよう頑張ります。小澤選手にとって何のメリットも無い試合を受けてくれて感謝しています」と殊勝な発言の中にも「組まれたからにはKOを狙って行く。(小澤の発言に)こう言われるから、気合も入るし、熱い気持ちです」と静かに闘志を燃やした。
またこの日は「スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」のリザーブファイトとして山崎陽一vs牧野智昭の一戦も発表された。
山崎は3月のKrushで中島弘貴に敗れ、本戦出場を逃した。「もうチャンスは無いなと思っていたところでリザーブファイトのチャンスをいただきました。本戦の8選手とは全員と試合をしたいので、まずはこのリザーブを勝たないとチャンスもない。トーナメント全部戦うつもりで仕上げて、リザーブではインパクトのある試合をします」と話した。
牧野は昨年プレリミナリーファイトに出場し勝利を挙げ、今回K-1に2回目の参戦。現在40歳のベテランファイターだ。「今年で41歳になるんですけど、K-1のチャンスをいただき非常に興奮しています。歳を重ねた男の色気といいますか(笑)。この年代でも、念ずれば通じるというのを試合で出せればと思っています」と話した。
合わせてプレリミナリーファイトの2試合、スーパー・ウェルター級の内山政人vs神保克哉とライト級の竹内悠希vs田畑凌が発表された。