品川女子学院、光るシューズで 卒業生に贈る最後のダンス!
都内でも有名な強豪校品川女子学院(東京都・北品川)ダンス部の送別会が今年も行われ、在校生148名、OG22名の計170名がダンスを披露した。
品川女子学院ダンス部といえば、ダンスコンテストの常連校。昨年8月に決勝大会が行われた全国高等学校ダンス部選手権「DANCE CLUB CHAMPIONSHIP」(以下、DCC)でも100校を超える応募の中から予選の映像審査を勝ち抜き、2年連続決勝の舞台に立った。優勝こそ逃したものの、お坊さんの日常をコミカルに表現したダンスで「Chiyoda賞」を獲得した。
Chiyoda賞の賞品のひとつが、光るダンスシューズ。決勝に出場した25名の部員がアイデアを出し合いながら、デザインを決定。オリジナルデザインの光るダンスシューズを、DCCの協賛もしているチヨダが作成、全員に授与した。
今回の送別会では、オープニングのダンスでその光るシューズをお披露目。この日と13日の新入生歓迎会での舞台を最後に引退するという高校2年生によるダンスということで、部長の松浦未唯さんは「これまでで一番たくさんのお客様がいらしているので、来ていただいた方を楽しませるダンスがしたいです。自分も楽しみつつ、全員を楽しませるように頑張ります」。副部長の池辺莉菜さんも「私たちの学年は人を楽しませたいという人が集まっている。踊り自体もいつもエンターテインメント性を持たせるようにと思っているので、見ている人が楽しめるようなダンスがしたいです」と意気込み十分。
そしていよいよ、オープニング。幕の下から赤く光ったシューズが見えると、会場からは“ワーッ”という歓声が。足だけを動かし足元に注目を集めていると照明が変わり、さまざまな色にシューズの光が点滅し、一気に舞台が華やかに。観客からは、手拍子と大きな声援が送られ、大いに盛り上がった。最高のパフォーマンスを行った高校2年生には、卒業生からも下級生からも惜しみない拍手が送られた。
オンリーワンのチームシューズに笑顔で頬ずり
チームメンバーのもとにシューズが届けられたのは、送別会を控えた3月30日。春休みに入り静かな校舎に部活動に励む生徒たちの声が響くなかで贈呈式が行われた。
メンバーそれぞれのアイデアを持ち寄り作り上げたシューズ。一人ひとり名前を読み上げられ、ピンクの箱を受け取った。全員が受け取るといよいよ箱をオープン。宝物のように柔らかい紙で包まれたシューズを取り出すと、チーム名“Palette P’s”が飛び込んできた。部屋のあちこちから「わあっ」と声が上がった。
オリジナルダンスシューズは、チームがDCCで受賞した作品『修業』の衣装に使われていた紫、黄色、黒という“お坊さんカラー”を取り入れたもの。ソールにはいろいろな色を放つ仕組みも付け加えられた。
発表会でのパフォーマンスは「ダンスシューズを生かしたもの」と、メンバー。早速ダンスシューズに足を入れていた。