6.18K-1 大決起集会 城戸の結束呼びかけに日菜太は…

第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメントに出場する城戸康裕、中島弘貴、日菜太(左から)

 K-1の大会前の恒例行事となったファンイベント「『K-1 WORLD GP 2017』6.18さいたま決戦・大決起集会!」が20日、東京スカイツリータウン・ソラマチイーストヤード5FのJ:COM Wonder Studioで開催され、大会に出場する11選手が登場した。

 第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメントからは城戸康裕、中島弘貴、日菜太の日本人3選手が参加。80年代のバブリーな出で立ちで登場した城戸は「今回の煽りVは過去最高にお金のかかった仕上がり。一大サスペンスドラマになっています。今のK-1はすごい。こんなところにお金をかけていいのかってくらいお金をかけてくれた。みなさん楽しみにしてください」といつもの調子でトークを展開。そして「70kg級はひどい。外国人選手はとにかくみんな強い。今回、日本人選手みんなで力を合わせて、誰でもいいから優勝しましょう。 “日菜太さん、ロー効かせておきましたんで”みたいな感じで」と他の2人に結束を呼び掛けたが日菜太は「僕は普通にピケオーに勝てると思っているので、僕は僕でちゃんと勝って優勝します。自分だけでいいから優勝したい!(笑)」と城戸の提案をやんわり拒否。城戸の「城戸ジャパン」構想はあっさり崩壊した。

ファンの声援に笑顔で応える武尊

 スーパーファイトに出場するK-1 WORLD GPフェザー級王者の武尊は前戦の話題を振られると「“タマ”を蹴られた時は本当に死にそうできつかった」などと、ついつい禁句の「タマ」発言を連発。

 しかし試合については「ロシアの選手っぽい、ガチガチした選手。昔からロシアの選手は強い選手が多い。みんな拳が硬くて一発が強い。それには警戒しないと」話し、「K-1初のさいたまスーパーアリーナ大会。今回はメーンではないが武尊の試合が一番面白かったと言われる試合をしたい」などと話した。また来年3月のメインアリーナ大会について、武尊の前に登場した小澤海斗と皇治が武尊との対戦を口にしたことについては「正直、そこらへんには興味がない。僕が挑戦できる試合がしたい。僕は追いかけられるのは好きじゃない。恋愛もそうなんですが」と話した。

皇治のトークが冴えわたる

 大雅とスーパーファイトで対戦する皇治は会見で乱闘寸前となったこともあり、たった一人で登場。

「今日の大勢のファンの中には大雅のおぼっちゃまと乱闘になることを期待している人もいると思うんですけど、お坊ちゃまは呼ばないんですか? ビビったな(笑)」と先制パンチ。

 乱闘の模様がユーチューブで115万回再生された。SNSでいろいろ言われているのだが「それも注目されていることと思えば感謝しています。ここにもアンチが何人いるか分からないけどそれも感謝している」と話した。また前回、闘士と戦った時に「親しみを込めて“おっちゃん”って言ったのに、一番腹立ったコメントは“お前、めっちゃ老けてきたな。おっちゃんて言われへんやんけ”って。あんまりいらんこと言っとったら返ってくるねんなって、口には気をつけようと思ってます。おぼっちゃま君も悪口違いますよ。K-1がみんな俺をヒールにしようとしている。俺、かわいそうなんですよ(笑)。俺はどちらかというとヒーローでありたいから」と持論を展開した。

 大雅については「選手としては強い。若いだけあって気が強い。イケイケですよね。俺は頭がいいからイケイケじゃない。実は頭脳派。頭がいいから喋れる」。そして試合については「みんながKOを望んでいるのなら、俺はファンのために戦うんでKOを狙う。今まではトーナメント。優勝しようと思っていたから温存していたところもある。今回はワンマッチだから思い切っていこうかと。K-1で初めて本気になります」と話した。

 帰り際に「K-1側から“大雅選手とは会わせられないからすぐに帰ってください”って言われて、嫌われてるな~って思ってます」とぼやきながらも「6月18日はヒーローになるんで応援よろしくお願いします」と締めた。その大雅は交通渋滞で急きょ欠席となりK-1側の懸念は取り越し苦労に終わった。