前川泰之「海の上から見たあの景色、いつか子供たちにも見せたい」<marineな人インタビュー>

仲間と、家族と、つり竿と。海や水辺で過ごす時間は大切なひとときだ。

海の上で日の出は贅沢の極み


 30を過ぎると海との付き合い方は大きく変化した。


「34で結婚、次の年には子供ができたんでね、一人旅には行けなくなった(笑)。ただ釣り仲間はいるし、釣りが好きだって言ってたら釣り番組に呼んでもらえるようになったんです。それまでは渓流釣りだったから、番組のおかげで本格的に海に出るようになりました。釣りのロケって早くて朝4時出発とかですけど、すごく贅沢なんですよ。まだ暗いうちに出航してポイントに行くんだけど、その間に日が昇ってくる。あの風景は、釣り人か、船に乗っている人間じゃないと味わえない」


子供たちに海からの景色を見せたい


 海、そして水辺で見た景色を、子供たちに見せたいという。


「海だけじゃなくて湖、富士五湖とかにはよく行くんです。ハゼ釣りも経験したし、次は釣り船に乗せたいと思っているんですけど、子供が耐えられるのかと思うと、もう少し先かなあ。陸から見る海じゃなくて、海から見る海、または陸の景色を見せてあげたいんですよね。ただ、その時にはやっぱり釣りになるだろうから、また娘に“自分が行きたいところばっかり”って言われるんだろうと思います(笑)」


 インタビューの終わりには「船舶免許を取ったほうが融通が利くかな…」と、ポロリ。前川キャプテン率いる、前川ファミリーの航海の実現もそう遠くないかも。



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