2019年ラグビーW杯日本大会の試合日程決まる

試合終了間際に代表初キャップの姫野が執念のトライを決めた(撮影・蔦野裕)

 ラグビーの2019年ワールドカップ(W杯)日本大会の試合日程が11月2日、発表された。

 日本は1次リーグA組。開幕戦(9月20日)で東京・味の素スタジアムで欧州予選の勝者と対戦。以降は第2戦(28日)はアイルランド(静岡スタジアム)、第3戦(10月5日)欧州・オセアニア・プレーオフ勝者(愛知・豊田スタジアム)、第4戦(10月13日)スコットランド(日産スタジアム)となっている。いずれも中6〜7日を空けての試合。中3日でスコットランドとの対戦を強いられた前回のW杯に比べ、有利な日程となっている。

 初戦の欧州予選勝者は、6月のテストマッチで勝利したルーマニアになる可能性が高いのも日本にとっては好材料。

 初の準々決勝進出を狙う日本。その準々決勝は10月19、20日に大分銀行ドームと味の素スタジアムで各2試合行われる。

 リーチ マイケル主将は「開幕から自分たちの力を出し切って自信をつけたい」、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は「楽な試合はない」としつつ「代表のジャージーを着るからには全勝を狙う」と話した。

ラグビー日本代表vsオーストラリア代表
30−63で大敗も…代表戦最高の観衆4万3621人

 ラグビー日本代表は「リポビタンDチャレンジカップ2017」(11月4日、神奈川・日産スタジアム)でオーストラリア代表と対戦。30−63で敗れた。

 オーストラリアは世界ランキング3位で「ティア1」といわれる強豪10カ国のうちの1つ。日本は前半5トライを許し、3−35と大差をつけられる。しかし後半は4分にファンデルヴァルトが初トライを奪うと、28分にはモールで押し込み最後はマフィがトライ。終了間際、ブザーが鳴って最後の攻撃で代表初キャップの姫野がトライと計3つのトライを奪い、後半だけをみれば27−28とオーストラリアに詰め寄った。

 試合後、日本代表のジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)は「前後半で内容が異なった試合だった。前半は規律が守れなくスクラムも劣勢になり、私たちのゲームができずに残念な苦しいスタートとなった。後半は相手にプレッシャーをかけることによって、どういう組み立てをできるかという力量を見せられた。両チームともコンタクトでボールを失う場面が多く、ターンオーバーの多い試合となった。一番苦戦したのは体格差。今後ティア1のチームと対戦するときの課題となる」と話した。

 主将のリーチ マイケルは「今の日本のレベルがはっきり分かった。今日の敗因はタックルの精度と規律ができていなかった。規律はすぐ修正できるがタックルはこれから練習しないといけない」などと敗因を分析。ただ「ジャパンはまだ成長している段階。きょうの試合はすごく残念だったが、これをベースにチームを強くしていきたい」と2019年のワールドカップ(W杯)に向け前を向いた。

 この日は3連休の中日にも関わらず4万3621人の観客がつめかけた。これは日本国内で開催された代表の試合では過去最高の数字となった。