JTが渋谷に都内5店舗目の「プルーム・テック」専門店

明治通り、渋谷と原宿の間に11月30日オープン

コワーキングスペースとしての利用にも対応
 日本たばこ産業株式会社(JT)が11月30日、東京・渋谷に低温加熱式たばこ「プルーム・テック」の専門店「Ploom Shop 渋谷店」をオープンした。6月の銀座店から都内5店舗目となる。

 渋谷店では食を中心に次々と新しい文化を発信する株式会社スマイルズがプロデュースする「RETHINK CAFE SHIBUYA」が併設するかたちで同時オープン。こちらはカフェとしての利用はもとより、コワーキングスペースとしての利用にも対応。Free Wi-Fiはもちろん、ボールペン、付箋といった小物から、なんとコピー機も無料で使用できるというから驚きだ。

【写真左】2Fはコワーキングスペースとしての機能もばっちり 【写真右】DONBURIは“オリジナル”で楽しみたい

オリジナルの「DONBURI」が作成可能
 カフェでは野菜を中心とした「DONBURI」メニューとドリンクメニューを用意。

「DONBURI」は大麦雑穀米、米麺、パンといった「BASE」、食黄色野菜や農園ハーブ野菜などの「SALAD」、スパイシー角煮やオリジナルガパオといった「MAIN」から1種類ずつチョイスし、自分好みのオリジナルのDONBURIが作成可能。おまけに温泉玉子やピクルス、ポテトサラダといったトッピングやドレッシングが無料となっており、無限大の組み合わせが楽しめる仕組みとなっている。

 またドリンクではPloom TECHのそれぞれの銘柄とマッチするメニューの提案がなされるなど、きめの細かいサービスとなっている。

トークセッションni佐藤、野崎、横石の3氏(左から)

「未来の働きかた」についてトークセッションも開催
 オープン前日の29日にはJTの佐藤彰EPマーケティング部次長、RETHINK CAFE
SHIBUYAをプロデュースしたスマイルズの野崎亙クリエイティブディレクター、働き方や仕事にまつわる国内最大規模の知的都市イベント「TOKYO WORK DESIGN WEEK」のオーガナイザーを務める横石崇氏によるトークセッションが行われた。テーマは『「RETHINK CAFE SHIBUYA」が“RETHINK”する未来の働きかたとは?』というもの。

 同所をプロデュースした野崎氏は「うちの会社はどこで働いていても構わない。自分で働きたい場所、働きたい時間、自分の働きたいペースやタイミングがそれぞれあるので、完全にそれぞれのタイミングに委ねている。だからここの場所を作る時に、イメージとしては自分が“こういう状況だったら働きたい”というものを作りたかった」とし、「仕事の道具しかないと落ち着かない。やる気にならない」などとマンガを置いてある理由を説明。「アイデアのきっかけとなるものを置いているんですが、ひょんなものがクリエーションのきっかけになることが多い。この場に自分のアイデアの発想のための起点も働く時の環境も全部詰め込んでやろうというかなり身勝手なことをやりました」とこのカフェのコンセプトを明かした。

 横石氏は「オフィスの改革が至るところで起こっている。交流と集中というものがオフィスの大きな役割としてあると思うがその二極化が進む一方で、交流と集中をなめらかに進めようという動きもある。そういう場所というものはなかなか今まではなかったので、こういうマンガもあればビジネスツールもある不思議な場所で何が起こるのかということはとても楽しみ」などと感想を述べると野崎氏は「今までは仕事かプライベートか二分されていたが、そうじゃなくて全部一緒くたに、いい意味でごちゃ混ぜになっていったらすごく楽しい。よくタバコ部屋で会議が進行することがある。あれはオフィスとは違う場で、かつミーティングという設定ではないから。多分ここも“ミーティングをしようぜ”と集まるのではなく“飯食おうよ”って集まったらいつの間にかいいアイデアが生まれた、ということが起こればいい。フラットな状況が一番アイデアが出しやすい。上下ではなく横だからこそ初めて生まれるものがたくさんある。そうなったらすごく面白いと思う」と話は続いた。

 佐藤氏も「うちはタバコ会社なのでフロアに1つずつ喫煙室がある。なのでしょっちゅう、タバコ部屋に集まっていろいろな話をしているが、野崎さんがおっしゃったように吸わない人は入って来ない。なのでフラットなコミュニケーションが起きるのは社食でみんなで一緒にご飯を食べるか、夜にお酒を飲むときになってしまうので、そういうものにとって代わる場所にここがなってくれれば」などと話した。

「RETHINK」というのは「再考する」という意味。ここでは新しいたばことのかかわり方を“RETHINK”することを目的に作られたものなのだが、それを越えた新しいビジネスシーンやサブカルチャーといったものの発信地となりそうだ。