大尊が豪快KO勝ちもまさかの筋肉キャラ返上【12・17 修斗】

激しくにらみ合う2人(撮影・小黒冴夏)

「剛よく剛を制す。力だけでは勝てないということを力で教えてやった」
 プロフェッショナル修斗公式戦「インフィニティリーグ2017優勝決定戦」(12月17日、東京・新宿FACE)のメインイベントで大尊伸光vs田口泰地のマッスル対決が行われ、大尊が1R3分22秒、KOで勝利を収めた。

 入場早々、にらみ合う2人。コールを受け、自コーナーへ戻るため視線を外した田口だったが、その間も大尊は視線を外さない。田口はそれに気づくと一瞬驚いた表情を見せたものの、再度にらみ合いに応じ、コールを受けた大尊が両手を上げると田口も合わせて両手を上げるなど、ゴング前からファンを当惑させた。

大尊の強烈なパウンドでフィニッシュ(撮影・小黒冴夏)

「筋肉キャラは卒業。これからは愛妻家キャラで」
 試合はタックルからのテイクダウンを狙う田口に対し、大尊が徹底的にタックルを切ってパンチを落とすという展開に。

 しかし大尊はタックルをつぶしてからそのままフロントチョークに持ち込むなどグラウンドでも優位に試合を進める。最後もタックルが不発に終わり亀の状態となった田口に強烈なパウンドの連打。動きの止まった田口を見てレフェリーが試合を止めた。

 大尊は「筋肉対決と言われたんですが、僕、75kgだと腹筋がないんです。もう普通のおじさんみたいな体をしているので、ダイエットをしないと。だから筋肉キャラは田口君に僕の拳で直接伝えたという感じ。とりあえず、僕はもう腹筋がないので筋肉キャラは卒業します。これからは愛妻家キャラでいいですかね。来年はもっとすごいKOを見せます」とまさかのキャラ変更宣言。最後に思い出したかのように「今日は剛よく剛を制す。力だけでは勝てないということを若造に力で教えてやったという試合でした」と試合を振り返った。

山本(右)の強烈な左フックで内藤がダウン。レフェリーが慌てて止めに入る(撮影・小黒冴夏)

インフィニティリーグで山本が内藤を1RKO
 例年、関東地区最後の大会となる12月の新宿FACE大会ではインフィニティリーグの最終戦が行われ、そこで優勝者が決まっていた。今年も最終戦を前に3人に優勝の可能性が残されていたのだが、出場予定の三上譲治が3連続KO負けを喫していたことからコミッションがダメージを考慮し90日間の出場停止処分としたため欠場。不戦敗となった仲山貴志が勝ち点10とし、他の試合の結果を待たずして優勝を決めた。

 この日は山本健斗デリカットvs内藤大尊の試合が行われた。リーグ戦の優勝争いとしては消化試合となってしまったが、来年以降の自らのポジション確立のためには2人にとって大事な一戦。

 1R開始早々から打ち合う2人。内藤がコーナーに追い込み、ヒザをボディーに叩き込みヒジ打ち。しかし山本はプッシングで脱出。なおも内藤は右ハイキック。そして首相撲からの右フックをクリーンヒット。ぐらついた山本に一気に飛びかかる内藤だったが、すぐに体勢を立て直した山本は逆に右フック。内藤はぐらつきながらも反撃に出るが、最後は山本の左フックが炸裂。内藤が倒れると同時にセコンドからタオルが投げ込まれ、1R2分6秒、KOで山本が勝利を収めた。

 山本は1RでのKO勝ちで4点を上乗せし、勝ち点9でリーグ戦を終えた。

 この結果、リーグ戦は仲山が10点で優勝。2位がTOMA、3位が山本、4位が内藤、5位が三上となった。

来年のインフィニティリーグに参戦する新井丈、箕輪ひろば、楳沢智治(左から)(撮影・小黒冴夏)

来年のインフィニティリーグはストロー級で開催
 また、この日は来年のインフィニティリーグがストロー級で開催されることが発表された。出場選手は新井丈、楳沢智治、箕輪ひろば、ニシダ☆ショーに、後日あと1名発表の予定。