【キーワードで見るニュース】2017.12.8~2017.12.14
姉妹都市解消
米カリフォルニア州サンフランシスコ市が慰安婦を「性奴隷」と記した碑文や像を公共の場所に展示している問題で、大阪市は12月13日、市の幹部会議を開き、姉妹都市提携の解消を決定した。サンフランシスコ市側への通知は、エドウィン・M・リー市長が12日に急逝したことを受け、来年6月の次期市長選後、新市長に対して行う方針。
富岡八幡宮
江戸時代初期に創建。毎年8月の「深川八幡祭り」は、赤坂の日枝神社の山王祭、神田明神の神田祭とともに「江戸三大祭り」の一つに数えられ、大勢の見物客が水を浴びせる「水掛け祭り」として親しまれている。12月7日、境内で宮司の富岡長子(ながこ)さん(58)を弟で元宮司の茂永(しげなが)容疑者と妻の真里子容疑者(49)が襲撃。茂永容疑者が長子さんを刺殺する事件が発生。茂永容疑者は犯行後、真里子容疑者を殺害し自殺した。
税制改正大綱
自民、公明両党は12月14日、平成30年度与党税制改正大綱を決定した。年収850万円超の会社員や高収入の年金受給者が増税になる所得税改革を32年1月に実施。たばこ税も段階的に引き上げるほか、観光促進や森林整備の新税も創設し、個人にとって増税となるメニューがずらりと並んだ。その一方で、賃金を引き上げた企業の法人税を大幅減税にするなど、企業優遇が際立つ改正ともなった。
党改革案
民進党の大塚耕平代表が12月13日に行われた党改革案を議論する常任幹事会で「新党移行」「党名変更」「現状維持」の3案を提示。「新党移行」案は、他党や無所属の議員と合流して新たな政党を作る案。岡田克也常任顧問は新党案には反対の姿勢。蓮舫元代表は「枝野幸男代表に会い、どういう政党なのか話を聞きたい」と立憲民主党入りを検討する考えを示した。
伊方原発
四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを求め、広島市の住民らが申し立てた仮処分の即時抗告審で、広島高裁(野々上友之裁判長)は12月13日、運転を差し止める決定をした。東京電力福島第1原発事故後、原発の再稼働や運転を禁じる高裁判断は初めて。野々上裁判長は、熊本県・阿蘇カルデラで大規模噴火が起きた際に約130キロの距離にある点を重視し「火砕流が到達する可能性が小さいとは評価できず、立地には適さない」と判断した。