西京春馬が村越優汰を迎え初防衛戦【3・10 Krush.86】
前戦で黒星の西京「格闘技をなめていた部分があった。負けていい勉強になった」
「Krush.86」(3月10日、東京・後楽園ホール)の第一弾カードが1月15日、発表された。
Krush-58kg王者・西京春馬が村越優汰を挑戦者に迎え、初防衛戦に挑む。
村越は「Krush初参戦でいきなりタイトルマッチを組んでもらって光栄なんですが、自分が見ているところはK-1のベルト。ここはしっかり取らせてもらって次に進みたい、(西京は)テクニックがあって強い選手という印象」、西京は「村越選手は自分よりキャリアがあって、実力があるのも分かっている。すごく楽しみ。前から試合を見ていてタイプ的には似たような感じ。すごくうまいし、やり甲斐がある」などとそれぞれ話した。
2人は12月のK-1に参戦。村越は芦澤竜誠に判定勝ちを収めたものの、内容的には今ひとつで、負けた芦澤の評価が上がるような結果となった。西京は椿原龍矢に敗れ、文字通り出直しの一戦となる。
村越は「倒せそうなポイントはあったので、しっかりそういうところで相手を倒せるようにならないといけない」、西京も「正直、格闘技をなめていた部分があって、前回の試合で負けて、いい勉強になった。格闘技は厳しいなと思いました。もっと練習しないとダメだと自覚したので、次の試合につなげられれば」と話した。
芦澤が「KRESTは大っ嫌い」
その-58kgではもうひと試合、佐野天馬vs芦澤竜誠の一戦も発表された。
芦澤が「前回負けちゃったが、すぐにチャンスが来てよかった。普通に倒します」、佐野が「しっかり勝ち方にこだわって、タイトルマッチよりインパクトを残して勝ちたい」と静かに始まった会見だったが、佐野の「芦澤選手は最初は強いと思ったが、最近は結果が出ていないので普通に勝てると思う」という発言あたりから不穏な空気が漂う。
芦澤が「KRESTのことは大っ嫌いなんで普通にぶっ飛ばします。KRESTはトップ選手には好きな選手もいる。強い選手は自分を持っている選手がたくさんいる。でも後の選手は…。Krushってお客さんを喜ばせてなんぼの団体だと思っているんですが、今のKRESTはとりあえず勝てればいいやって感じ。ダウンを取ったらみんな逃げるじゃないですか。そういうのは俺はマジでないと思っている。俺はちゃんと倒しに行く。(KRESTに)面白い試合をする選手はいないと思っている。今のやつらがトップ戦線に行ったらつまんないK-1になっちゃうと思うんで、俺がぶっ倒して、面白いK-1にします」と話すと、ジムをほぼ丸ごと否定された佐野は「面白い試合をするのは大事だと思うが、その前に勝たないと。そういう試合はトップになってからできればいいのかなって思うんですけど。まあ、トップじゃない選手は、そういうのはどうなんですかね」とクールに返す。それに対し芦澤は「俺は年下の選手には何も言わない。普通に倒してトーナメントに出られればいいのかなと思っている。西京春馬と村越選手がやりますが、その試合なんかよりも、この4人の中で俺が一番インパクトを残してトーナメントに選ばれるように頑張ります」と追撃した。
また芦澤は前回の村越戦については「試合を見直したらテクニックなんて大人と子供ぐらいの差があった。気持ちだけでいった。でも見て分かると思うが、村越選手にはもう伸びしろがないが、俺には伸びしろしかない。ここからしっかり練習すれば、村越選手やトップ選手は俺には勝てないと思うので、ちゃんと練習します」とも話した。
2人のイデオロギーもかかった一戦の様相も呈しており、がぜん目の離せない試合となりそうだ。
[Krush-58kgタイトルマッチ/3分3R・延長1R]
西京春馬vs村越優汰
[Krush-60kg次期挑戦者決定戦/3分3R・延長1R]
島野浩太朗vs山本直樹
[Krush-58kgFight/3分3R・延長1R]
佐野天馬vs芦沢竜誠
[Krush-63kgFight/3分3R・延長1R]
大沢文也vs恭士郎
[Krush-65kg次期挑戦者決定トーナメント・準決勝/3分3R・延長1R]
〈出場予定選手〉
中村広輝
篠原悠人
FUMIYA
1/27後楽園大会の松下大紀vs細越貴己の勝者。
※トーナメントの組み合わせは1月29日に発表予定。