【オススメMUSIC 4選】〜Feeling All Loved Up〜なミュージック
『TIME』家入レオ
刹那なロックチューン、スケールの大きなバラード、そして頭を撫でたくなる気持ちが抑えられないキュートなナンバーまで、キャリアを重ねるなかで、生み出す音楽の厚みがどんどん増している。デビューした時もそうだったが、家入レオには、ずっと驚かされっぱなし。最新アルバムである本作もまた例外ではなく、彼女の中で響いている音楽の大きさや広さ、深さについて、ついつい考えを巡らせたくなる。収録曲は『ずっと、ふたりで』『だってネコだから』などすでにおなじみの楽曲を含めて、全13曲。
『Blood』Rhye
カナダ出身のマイケル・ミロシュが率いるソウルフルバンドの最新作。セカンドアルバムとなる本作は、甘美かつ幻想的。「女性なのでは?」と思わずにはいられないミロシュの官能的ボーカルはそのままに……ではなく、さらに艶が加わっているのに、なぜか神聖さも兼ね備えているという摩訶不思議だけれど、ただたたロマンティックな気分に浸ることになる作品だ。すでに公開されている収録曲『Song For You』は、大切な人を想う気持ちを表現するときに、これ以上シンプルな言葉はないだろうという言葉とフレーズが丁寧に重ねられた“愛を綴った歌”だ。何かと、ロマンティックな気分になりがちなこの時期にぴったりなアルバム。5月に来日も決定。
『Puzzle』Leola
存在感を増しているアーティストLeola(レオラ、太陽の声の意)の最新シングル。映画『パンとバスと2度目のハツコイ』の主題歌として書き下ろした楽曲で、こじらせているヒロインの気持ちを代弁するラブソング。坂詰美紗子によるエモーショナルなメロディー、そしてLeolaが綴った素直な言葉の連なりと彼女の歌声がじわりと内側から温めてくれるような感覚。カップリングはこれまで彼女が向き合ってきたビーチミュージックからすこし距離を置き挑戦したシティポップなナンバー。
『VESSEL OF LOVE』HOLLIE COOK
ブリティッシュ・ラヴァーズ・レゲエをリードするシンガー、ホリー・クックの最新アルバム。再生した瞬間に気温が上がったように感じるトロピカルなサウンド、そして人懐っこいメロディーで、リスナーの心と体を残さず揺らす。ホリー以外には醸し出せないバイブスやいるだけで発される彼女のチャーミングさが、ビートの一つひとつから広がっていく。聴けば聴くほど、ハッピーで楽しい気持ちに。大きな愛にふわっと包まれている感覚を、音楽を通じて、体験させてくれる。この感じもまた、ホリーだからこそ可能なことといっても過言ではなさそう。