抱いてくれたらいいのに【田口桃子の「死ぬまでモテたい」 第2回】

2月18日に行われた、第一回GIRL'S CHオークションイベントよりトークショーの様子

 先日の出来事です。

 ある男性に頼まれごとをされました。

 それ自体は大した手間ではないことだったのですが。

 その頼まれごとのために、久しぶりにその男性と会うことになりました。

 その男性とは数年来の顔見知りで、実際には男女の関係もありましたが、ここ最近はなかなか会うこともなく。

 ましてやLINEの連絡も数ヶ月に一度あるかないか。

 SNSでもほぼ交流はなく、私が「いいね!」することはあれども彼から来ることはありません。

 そんな関係の人ではありましたが、その用事を済ませるために久しぶりに会って飲もうということになったのです。

いざ当日。

 会って、頼まれていたことも対応して、飲んで、お会計を済ませて、そのまま帰りました。

 ……ちょっと待って。

 こちらは頼まれていたこともあって、さらに30分くらい待たされて、お会計も割り勘で、何の見返りもなしかい!

 と、後になってなんだか腹が立ってきて。

 思えばこれまでの付き合いも、彼が終電をなくしたからとネットカフェ替わりに我が家を使われたり、用事があるときはだいたい彼の都合にあわせていたのが、このタイミングで頭にきてしまったのかもしれません。

これには2通りの考え方があって。

「友達なんだから見返りがなくたっていいじゃないか!」「セックスがなくても関係が成立しているということだからいいじゃないか!」というものと。

 こっちは向こうの都合にいろいろあわせてるんだから、見返りを期待したっていいじゃないか!というもの。

 今回の私は完全に後者のパターンなわけです。

 頼まれごとに対応したんだから、一発くらいヤラせろよ。というのが今回の本音です。

 いや、たしかに頼まれごと自体は大したことではなかったのですが。私の中でのギブアンドテイクのバランスが崩れてしまったような気がするのです。

 わかりやすい言い方をすれば、親しき仲にも礼儀ありというか。

 頼まれごとを対応したかわりに、少し多めに支払をしてくれる、とかでも変わったかもしれませんね。

 個人的にはお金よりも、一晩抱いてくれればなんとなく満足していたような気がするので、そういう言い方になってしまいましたが。そもそもこの私の価値観が他の人と違っているから仕方ないのかもしれません。

 ただひとつ言えるのは、こんな大したことでもないことでギャーギャー言う私は、彼にとってはウザイ存在だろうなということです。

 こういうこと言わなければ、もっと人に嫌われないで生きていけたんだろうけどなぁ。

 皆さんはどちら派ですか?

田口桃子(たぐち・ももこ)
GIRL'S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。