【東京マラソン2018】前回覇者のキプサングらが会見「調子いい」
東京のメインイベントのひとつ「東京マラソン2018」を25日に控え、マラソンおよび車いすマラソンの招待選手が23日、都内で記者会見した。各選手は冷え込みなど気候への懸念を見せつつも、それぞれが勝負や記録更新への意気込みを語った。
2017年のコース変更によって、コースの後半が平坦になり、レースは高速化。マラソンでは男女ともに日本国内最高タイムをたたき出した。それゆえに今年も記録更新が期待されている。
マラソン男子の会見には、ウィルソン・キプサング(ケニア)、ディクソン・チュンバ(ケニア)、そしてフェイサ・リレサ(エチオピア)と東京マラソンの歴代優勝者が顔を揃えた。昨年優勝したキプサングは「調子はいい」と準備は万全の様子。3分台を出した去年のレースについて聞かれると「最初のパートは少し早かった」としたものの「過去のレースはあまり振り返らない」という本人にとっても記憶に残るレースになったよう。今大会の目標タイムを昨年を上回る「2時間02分50秒」と掲げ、記録更新を狙う。
国内からは、昨年日本人トップでゴールした井上大仁、果敢な走りを見せた設楽悠太、そして市田孝が出席。マラソン男子の日本勢にとっては、本大会は、2020年の東京五輪への出場選手を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MCG、2019年9月以降開催)への出場権をかけたレースという別の戦いの側面もあるためか、記録もあるが勝負に力を入れたコメントが続いた。
井上は「年明けから走り込みもできて、調整もうまくいっているので、まずまず」といった状況。設楽は年明けから連戦状態だが「試合を何度も重ねてちょっと走りすぎかとも思っていたのですが練習も順調にできているので、記録も楽しみ」だという。市田を含めて、マラソンの自己記録を上回る記録を目標に設定し、レースに挑む。
この日は、女子のルティ・アガ(エリオピア)、エイミー・クラッグ(アメリカ)も会見。女子車いすマラソンの男女招待選手も会見した。