武尊が公開練習を急きょ取りやめ。その理由は…【3・21 K-1】
アメリカ修行の成果は非公開に
「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K’FESTA.1~」(3月21日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)で開催される「第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」に出場する武尊が2月27日、所属するK-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTで会見を行った。
当初は公開練習の予定だったのだが、昨年末にアメリカ修行を行った際に身に着けたパンチの打ち方を非公開にしたいとのことで急きょ取りやめ、会見のみとなった。
武尊はコンディションについては「試合形式は変わったが、3階級制覇に向けて去年の年末からずっと試合に向けてやってきたので仕上がりはすごくいい。過去最強の自分で挑まないと今回のトーナメントは勝てないと思うので、そのための練習をしている」と話した。
その練習については「練習内容はあまり変えないようにしているが、昨年末に行ったアメリカで自分が持っていなかった新しい技術を勉強できたので、それを取り入れながら今までの練習をしている状態」として、その新しい技術については「基本的にはステップ。足の使い方。MMAのファイターが使うような動き。それもK-1に使えるものと使えないものがあるので、スパーリングなどで試しながらだが使える技として身についてきた実感はあるので、試合でもそれが出せれば。今回は特に階級が上の選手たちとやるので、真っ向から打ち合うだけだったら危ないという気持ちもあるので、そういう技術を入れつつ打ち合いたい」などと話した。ステップとパンチという2つがアメリカ修行の成果を推測するキーワードとなるようだ。
「3月21日は3つ勝ってチャンピオンになるだけ」
トーナメント開催決定後から発表会見に至るまで、同門の先輩である卜部弘嵩との対戦に躊躇があった武尊だが「今はトーナメントで優勝することしか考えていない。決勝で誰と対戦するかは何も考えていない。上がってきた相手と戦うだけ。誰と戦うというよりは、3月21日に3つ勝ってチャンピオンになるというそれだけ」と話した。
弘嵩とは「練習で毎日会っている。直接練習はやらないようにはしているが、チームメイト、先輩としていつもと変わらずという感じ。普通に“今日、調子どう?”とか会話もします。試合が近くなってもこのまま練習すると思う」と現在も一緒に練習をしていることを明かした。そのうえで「闘争心? 僕は弘嵩選手に対して闘争心はないので、もしトーナメントの決勝でやるとなったら、その時に考えます。今から考えていたらメンタルがもたないので」と、取りあえずこの件に関しては「考えない」という結論に至ったもよう。
そして最後は「今回は新生K-1として過去最大のイベント。旗揚げからずっと引っ張ってきたという自負があるので、このトーナメントをきっちり優勝して、K-1の中心は武尊だということを証明したい」と締めくくった。