卜部弘嵩「同門対決はつらいがK-1を背負うというのはそういうこと」【3・21 K-1】
「さいたま大会で中心になれたというのはうれしい」
「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K’FESTA.1~」(3月21日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)に出場する卜部弘嵩が3月2日、公開練習を行った。
卜部は「スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」に出場。1回戦で皇治と対戦する。
この日は2分間のミット打ちを披露。その後に会見を行った。
当初は皇治とのスーパーファイトに出場予定だったが、相手はそのままにトーナメントを行うこととなった。それについては「やはり最初に決まっていたスーパーファイトは他のタイトルマッチに比べると前座であってメインではない。それがトーナメントになったことで、自分が新生K-1史上最大のさいたま大会で中心になれたというのは選手としてうれしい気持ちはある。選手としてはベルトを目指してやってきている。僕は格闘技人生をだらだらと長くやるつもりはないので、常に厳しい道を選んでやっていきたいという思いがある。今回、トーナメントというのはかなり厳しい道だが、現役である以上は自らそういう険しい道に進んでいきたいと思っている」と話した。
トーナメントについては「トーナメントはスタミナが一番必要。試合間のインターバルにどれだけ回復させられるか。練習もスタミナ系のものを取り入れてやっているのでスタミナ的な自信もある。でもチャンスがあったら一気に畳みかけていかないといけないのでスピードとパワー、ディフェンス能力も大事。やはりすべてをかなり高いレベルに持っていかないとトーナメントでは厳しい。だから練習量もかなり上がっている」などと話した。
1回戦で戦う皇治については「練習がハードで、今は何を言われてもなんとも思わない。ただ約束できるのは必ずいい試合を見せられるということ」と話した。
「決勝まではまだ考えていない」
決勝まで勝ち上がれば同門の武尊との対戦の可能性もある。武尊は「その時になったら考える」というスタンスなのだが卜部は「今は1回戦の皇治戦だけに集中していて、決勝まではまだ考えていない。準決勝までは小宮山選手かスアレック選手のどちらが勝ってきてもいいように対策はしている。決勝に関してはちょっと分からない。最後はお互いボロボロだと思うので、気持ち的な部分がかなり大きくなってくると思う。今、練習で対策していることは1回戦の皇治と準決勝まで」と話した。
武尊は「弘嵩選手には闘争心は持てない」と言っていたのだが卜部も「同門というか本当に弟みたいなものですから。戦うことはつらいことですけど、K-1を背負うということはそういうことなんじゃないですかね」としたうえで「兄弟対決を経験したからこそ、兄弟対決とか同門対決は2度とやりたくないと思っていました。支えてくれているジムのみんなや応援してくれる人たちが悲しい顔をするのが嫌。一番つらい」と経験者としての心情を吐露した。
しかし最後には「このメンバーの中でスーパー・フェザー級の頂点を知っているのは僕だけ。誰が来てもいいようにベストパフォーマンスでいい試合をして優勝したい。それを言いきれる自信がある」と決意を語った。