女性31歳「どうしたら自分を好きになれますか?」【黒田勇樹のHP人生相談 90人目】

 こんにちは、黒田勇樹です。
 昨日(17日)、三栄町live×黒田勇樹「この暗闇を超えて温泉へ行こう」の初日が明けました。初日からたくさんのお客さんに来ていただきました。ありがとうございます。
 今回、僕は脚本・演出で舞台には立ちません。自分が演出した舞台を客席で見るというのは初めての体験で、ちょっとドキドキしています。
 ちょっとでも気になった方がおられましたら、ぜひお越しください。
では今週も始めましょう。

写真:https://www.pakutaso.com
てにおは(女性31歳)のお悩み
「自分のことがとにかく嫌いで自信がないんです」

 黒田さん、助けてください。

 三十路にもなって恥ずかしいのですが、どうしたら自分を好きになれますか?

 10代から20代までは学校でも職場でも、外見や性格、仕事の出来など常に褒められてきました。

 ただそれは盛大な買い被りで、たまたま自分のそとづらが世間にハマってそういう風に認められたのだと思います。

 自分の顔は好きではないし、ぐうたらで性悪、仕事だってただ言われたことをやってきただけで自分なりの成果をあげたとかはありません。

 とはいえ褒められるのは嬉しいし、そうやって好かれたことで人間関係にも仕事にも恵まれてきました。

 そんなそこそこ満足していた人生が、結婚出産を期に夫の故郷へうつり、社会との繋がりが切れたら一変しました。

 毎日ほぼ家族や親族としか会いません。

 自己肯定感が低いことにはうすうす気づいていましたが、今まで私を支えてくれていた外からの評価がなくなり、自分のやることなすことや存在そのものがクソにしか思えなくなりました。

 解決策を探しては「自分軸を意識!」とかやって、生きてるだけでまるもうけ精神でいこう!とかノートに決意表明したりするのに、

 雰囲気のステキなママさんと会ったりする度に「やっぱりママでもちゃんとしなきゃ!」とブレブレです。

 他人の評価なしに自分で自分を認めるってことが出来ないんです。

 自分のことがとにかく嫌いで自信がないんです。

 だんだん育児にも自信がなくなってきて、このままでは子供にも悪影響なんじゃないかと心配です。

 何とぞアドバイスをお願いします。

◆黒田勇樹
「自分のことが大好き」な人は半分は強がり、半分は無神経な馬鹿だと思います

 世の中に、本当に心の底から自分が好きな人などいるのでしょうか?

 恋愛なんかでも、まずは相手の良いところばかり目について恋に落ちるのに、慣れてくると落ち着いて悪いところが目につき始める。自分自身との付き合いも似たようなもので、日に日に自分の悪いところが目について、恋人ならば別れてしまえばそこまでのものを、自身とは一生付き合い続けなければいけない。

 世の中には「自分のことが大好き」と言っている人もいますが、半分は強がり、半分はよっぽど無神経な馬鹿なんだと思います。

 勿論、強がることは悪いことじゃなくて、例えば仏教も心穏やかな人の為の宗教ではなくて、気性が荒く激しい性根の持ち主たちが「落ち着こう、許そう」と、弱い自分に打ち勝つための“強がり”から始まる。キリスト教も、気を抜けば人を憎んでしまう自分に「愛そう、愛こそすべて」と“強がる”ことで、手を取り合って生きていこうと(黒田の勝手な解釈です)教え、社会や命を守ってるんだと思います。

「自分のことが好き」も、自分を守る為の強がりなんですよね。

 例えば自分の「怠け者」な部分が嫌いだったら、スケジュールの管理方法を変えて克服するか、「これは、怠けているんじゃない。次の行動で最高のパフォーマンスを発揮するための休息なんだ」と考え方を変えて肯定するかの2択。

 克服しても肯定してもいいから、とにかく少し“強がって”もう一歩、余計に踏み出すところから、飛天御剣流の奥義の習得は始まります。あ、ごめんなさい、ジャンプ好きの発作が。

 この“強がるための一歩”を見つける為に、いくつか質問です。

 家族が認めてくれないのは
・相談者さんが至らないから
・家族が相談者さんを見ていないから

 この、どちらですか? そしてそれはどんな場面で感じますか?

 もうひとつ。ステキなママさんと相談者さんの具体的な違いはどこですか?

 服装や生活なのか、行動や言動なのか、これを教えて下さい。

 どうせクソと言うならメタクソに自分の悪いところを書き連ねてくれてもかまいません。
クソの処分はこちらにお任せください。

 お返事お待ちしてます。

<人生相談の宛先はこちら

黒田勇樹に相談したい方はメールにて相談内容をお送りください。メールには「ニックネーム、性別、年齢、ご相談内容」をご記載ください。メールアドレスは「sodan@tokyoheadline.com」になります。

黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として活躍。主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともに TBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にてキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパー・メディア・フリーター」と名乗り、ネットを中心に謎の活動を開始。2012年3月には自身のことを記録した『非俳優生活100days』を刊行。 現在は「廃優」と名乗り、俳優業に復帰しているとの噂も。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23

<最近の黒田くん>

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