ハマの番長・三浦大輔が松下アナの暴露話にたじたじ
開幕前にはベイスターズを2位に予想。そのワケは…
元DeNAベイスターズのエースで野球解説者の三浦大輔氏が4月22日、都内で「ハマの番長!三浦大輔トークショー ~2018年プロ野球の楽しみ方~」と銘打ち、トークショーを行った。
この日、MCを務めたフリーアナウンサーの松下賢次氏に冒頭「解説者になって2年目ですが慣れてきました?」と振られると、三浦氏は「チームが進出していなかったので現役のころにもCSとか日本シリーズのゲスト解説にはよく呼ばれていたので大丈夫」と軽い自虐ネタでファンのハートをガッチリつかむ。
この日までベイスターズはセ・リーグのトップを走る快進撃なのだが、三浦氏は実は開幕前の順位予想ではベイスターズは2位に予想。それについては「去年も2位に予想した。去年は日本シリーズを経験して、若い選手も多くて魅力的なチームになったが、去年のペナントでは3位だった。それも優勝争いをしてのものではなく、巨人と3位争いをしてのもの。その経験をどれだけ生かして上位との差を詰められるかと思って2位にした」と説明。現在ベイスターズはウィーランド、今永、濱口という昨年2ケタ勝ち星をあげた投手3人がいない中での快進撃なのだが「開幕に間に合わないと聞いていたので、その3人が戻ってくるまで5割、もしくは5つくらいの借金でいけば後半勝負できると思っていたが、いま貯金がある。やはり若い選手たちの急成長がすごいと思う」と話した。
松下アナが前日のベイスターズ逆転劇の裏側を暴露
この日は松下アナも三浦氏とは旧知の仲とあって“絶口調”。
この前日(21日)、ベイスターズはヤクルトと対戦し延長の末、6-5で勝利を収めたのだが、松下アナは「9回に追いついた時に筒香選手に三浦さんがメールで“明日トークショーがあるからホームラン打ってくれよな”と言ったら筒香選手から“はい、分かりました”って返事が来たそうじゃないですか」と暴露。
また1998年のベイスターズが日本一に輝いた時のチーム事情について「投手陣は仲が良かったが、攻撃陣は個性が強かった。まともなのはローズくらい。キャッチャーのTとショートのIは同年代なんだけど、そんなに仲良くない。そこで“俺は一人で静かにやる”というのが駒田。試合前はそうでもないんだけど、試合になるとみんな結束していた」などと、これまたファンにはたまらない暴露話。これには三浦氏も「みんなプロ意識が高かったんで…ユニホームを着ている時は勝利という一つの目的に向かっていた…」とかつてのチームメートを必死にフォローした。
FA、二段モーション問題にも言及
三浦氏といえばベイスターズ一筋のプロ人生だったのだが、2008年のオフにはFA宣言し、移籍の話題でファンをやきもきさせた。「あの時は本当に悩んでいた。阪神から話はあった。だから悩んだ。約1カ月くらい、ない頭をフル回転して悩んだ。最後の決断のポイントはファン感謝デーでの声援。三浦大輔の野球人生を振り返ると、小中高校と決して強いところではやって来なかったし、強いところを倒して優勝したいというのがモチベーションだった。自分らしく、強いところを倒すために残りの野球人生を頑張ろうと思ってベイスターズに残った」と当時の心境を語った。
そして松下アナに「もう少しやっていたら、日本一になれたのに」と突っ込まれると、「二段モーションも解禁になりましたしね。今かよ!って思いましたけどね」と話した。
昨年、西武の菊池の二段モーションが話題となったが、三浦氏はこの二段モーションの禁止がルール化され、大きな影響を受けた一人。
「アテネ五輪くらいから禁止になった。壮行試合の時に東京ドームで試合をしたときに投球練習していたら、審判の方が飛んできて“ダメダメ”っていうから、その日はセットで投げた。でもアテネでは二段モーションで投げましたけどね。世界に合わせるっていっていたけど、日本独特のルールになってしまっていた」と当時を振り返った。
三浦氏「解説者としてはプロ野球選手のすごさを伝えたい」
この日は終盤のプレゼント抽選会で三浦氏のサイン入りのベイスターズのユニホームが当たったファンが実はヤクルトファンだったなど終始笑いが絶えないイベントとなったが、イベント後の会見では三浦氏は「解説者としてはプロ野球選手のすごさを伝えたい。できるだけいいところ、すごいところを喋ろうと思っているように気を付けている」としたうえで、テレビで観戦するファンに対しては「ピッチャーが投げる球筋や、どれだけ球が変化しているのかとかがよく見えると思うし、ファールの時の選手の表情やサインに首を振った時の投手の表情で、その時々の選手の心理状態が見えたりという球場とは違った楽しみ方ができると思う。そういう細かいところを見るのも面白いと思う」などと話した。