インフィニティリーグでニシダ☆ショーが1R一本勝ち【4・22修斗】
ニシダが勝ち点4獲得でトップタイに躍り出る
プロフェッショナル修斗公式戦「SHOOTO GIG TOKYO Vol.25」(4月22日、東京・新宿FACE)で行われた「インフィニティリーグ2018ストロー級」ニシダ☆ショーvs新井丈の一戦で、ニシダが1R4分2秒、三角絞めで勝利を収め、勝ち点4を獲得。小巻洋平と並び首位に躍り出た。
1R、ニシダはタックルにパンチをカウンターで合わされたものの、ひるまず片足タックルを取り切る。すぐに立たれたものの、バックをキープし主導権を握る。新井の巧みなディフェンスでなかなかテイクダウンには至らないが、なおも組み付きロープに押し付けその反動でテイクダウンに成功。マウントを取ってパウンド、鉄槌で追い込みがっちり三角絞めにとらえる。脱出を図る新井だったが、もがくほどがっちり極まってしまい、無念のタップ。ニシダがリーグ戦初戦で会心の一本勝ちを決めた。新井は箕輪ひろば戦に続き連敗となった。
1年ぶり復帰戦の木内崇雅が激闘の末、鮮やかな一本勝ち
ストロー級ではこの日の第7試合で木内崇雅vs旭那拳の一戦が行われ、木内が2R2分7秒、スリーパーホールドで一本勝ちを収めた。
試合は1R序盤、旭那がパンチから組み付いてテイクダウンに成功するが、木内は一瞬のスキを突き下から三角絞め。動き回り脱出を図る旭那だったが、木内は上のポジションを取ると、三角絞めのままパウンドの連打。木内の秒殺勝利かと思われたが、旭那は驚異の粘りを見せ脱出。残り2分の段階でともに足関節を狙う攻防を見せるが、ここでも木内がじわじわと優位なポジションに持ち込んでいく。2Rも旭那がパンチから組み付いてテイクダウンに成功するが、木内は1R同様下から三角絞めを狙う動きを見せ旭那を牽制。小手を固め体勢を入れ替えるとパウンドを落とし、マウントを取り切るとバックに回ってスリーパーホールドをがっちり極めた。
木内は昨年4月に澤田龍人に敗れて以来、1年ぶりとなる復帰戦を一本勝ちで飾った。
メインでは加藤ケンジが金物屋の秀に判定勝ち
この日のメインでは金物屋の秀vs加藤ケンジのバンタム級の一戦が行われ、加藤が2-1の判定で勝利を収めた。
試合は加藤の打撃と秀のグラウンドという構図の戦いに。強烈なローキックを放つ加藤に対し、秀は徹底的にタックルを仕掛ける。秀がテイクダウンに成功しても加藤は跳ね上がるようにスタンドに戻す。また秀のタックルで加藤の体がロープ外に出てしまい、ブレイクでスタンドからリスタートになるといった不運もあり、秀は明確なポイントを取ることができない。そのうちに加藤のローキックとパンチでじわじわとダメージが蓄積される秀。それでも秀は最後までタックルにこだわって2Rを戦い切った。
判定は1人が20-19で秀を支持したが、残る2人が20-18、20-19で加藤を支持。加藤が判定勝ちを収め4連勝を飾った。
エドモンド金子が修斗デビュー戦で戦慄のKO勝ち
セミファイナルでは昨年10月に世界ウェルター級王者・松本と対戦予定だったエドモンド金子が待望の修斗初参戦。宍戸航太を2R29秒、KOで沈め、鮮烈な修斗デビューを飾った。
金子は1Rから強烈な左右のフックで宍戸を追い込む。宍戸は足を使ってパンチをかわしにかかるが、金子の突進は止まらない。宍戸が苦し紛れにタックルにいったところ、金子が潰して上を取り、ボディーにこつこつとパンチを放つ。ブレイクがかかり、スタンドに戻るとまたも金子は左右のフックを連発。宍戸はラウンド終盤、組み付いてコーナーに押し込み、投げ気味にテイクダウンを奪うが、すぐにゴングで攻めきることができない。
2Rは開始早々に金子が踏み込んでの右フック。そのままの勢いで組み付きテイクダウンに成功すると、マウントからパウンドの連打。宍戸は必死にガードするものの、金子の圧力の前に動きが止まり、レフェリーが試合を止めた。
金子は試合後のマイクで「修斗というのは格闘技をやる者にとって特別な舞台。シューターになることを目標にこの業界に入ってきたので、これからもいい試合をしてばちばち盛り上げたい」とアピールした。
バイエスが田口に腕十字で一本勝ち
ウェルター級の一戦では筋肉キャラで売り出し中の田口泰地がジョナタン・バイエスと対戦。2R2分23秒、腕十字固めでバイエスが一本勝ちした。
1Rからバイエスがグラウンドで圧倒。パンチから組み付いてきた田口をさばくとバックを取ってスリーパーホールド。あわやの場面を作ると、ラウンド終了間際にはマウントを奪い、パウンドの連打。2Rも難なくテイクダウンに成功すると、素早くバックを奪い、左腕に的を絞り腕十字を狙う。田口がしのぐと三角絞めに移行し、最後は腕十字に戻って一本勝ちした。