「修斗伝承マッチ」で斎藤裕がリオン武に判定勝ち【5・13修斗】
斎藤が現王者の貫禄見せる
プロフェッショナル修斗の春の大一番「プロフェッショナル修斗川崎大会」(5月13日、神奈川・カルッツかわさき)のメーンで行われた斎藤裕vsリオン武の一戦は3R3-0の判定で斎藤が勝利を収めた。
リオンは第5代、第8代と二度、世界ライト級のベルトを巻いた伝説の王者。現世界フェザー級王者の斎藤との対戦は“修斗伝承”がうたわれたものとなった。
1R、斎藤はローでの探り合いからタックル、パンチを見せてからのタックルとさまざまなバリエーションでテイクダウンを狙うがクリーンな形でリオンを倒すことはできない。ラウンド終盤にテイクダウンに成功するも、ダメージを与えるまでには至らない。
2Rもリオンのパンチにタックルを合わせてテイクダウンに成功するも、リオンはすぐに立ち上がる。逃さず押し込む斎藤だが、効果的な攻撃が続かずブレイク。しかし次の展開では組み付いてから足を払ってきれいにテイクダウンに成功。鉄槌を落とすも、リオンはスキを突いて立ち上がる。ここでも逃さずバックをキープした斎藤はヒザ蹴りでリオンを削っていく。リオンも正面に向き直り逆に押し込むが斎藤はリオンのボディーにヒザを連打。斎藤はラウンド終盤にはハイキックをヒット。徐々にペースを握っていく。
斎藤「国内でも国外でもどんどん挑戦していきたい」
3R序盤にはリオンが最初にテイクダウンを奪うが斎藤はすぐに立ち上がり、主導権は渡さない。逆に斎藤がタックルからテイクダウンに成功するも、リオンもすぐに立ち上がる。しかし斎藤のボディーへのヒザ蹴りが目立つ展開に。ともに大きなダメージを与えることはできないまま試合終了のブザーが鳴る。判定は1人が30-29、2人が29-28と際どいものとなったが3-0で斎藤が現王者の貫禄を見せた格好となった。
斎藤は試合後のマイクで「本当は一本、KO狙ったんですが、リオン選手が強くてうまくいかなかった。今年、大きなチャンスがあれば国内でも国外でもどんどん挑戦していきたいと思います。これからも活躍を見守ってください」とアピール。修斗フェザー級は世界ランク1位の高橋遼伍がケガで欠場中とあって、今後、斎藤がどのような戦いを模索していくのか、その動向に注目が集まる。
またリオンは約1年8カ月ぶりの試合ではあったがきっちり作り上げ、テイクダウンをめぐる攻防では以前はあまり見せなかった動きを見せるなど、まだまだ“進化中”であることを思わせた。
◯代輔(判定3-0 20-17、20-17、20-18)大竹陽●
◇オープニングファイト第2試合 バンタム級5分2R
●榎本明(判定3-0 20-18、20-17、20-17)倉本一真◯
◇第1試合 フェザー級5分2R
◯齋藤翼(判定3-0 20-18、20-19、20-19)村津孝徳●
◇第2試合 ストロー級5分2R
◯猿丸ジュンジ(判定3-0 20-18、20-17、20-17)永井美自戒●
◇第3試合 インフィニティリーグ2018ストロー級5分2R
●箕輪ひろば(判定2-0 20-19、19-19、20-19)楳沢智治◯
◇第4試合 バンタム級5分3R
●論田愛空隆(1R2分48秒、KO)岡田遼◯
◇第5試合 バンタム級5分3R
●齊藤曜(1R2分31秒、KO)平川智也◯
◇第6試合 バンタム級5分3R
◯根津優太(判定2-1 28-30、30-28、30-29)魚井フルスイング●
◇セミファイナル・第7試合 世界ストロー級チャンピオンシップ5分5R
◯猿田洋祐(3R45秒、KO)村田一着●
◇メインイベント・第8試合 スーパーファイト/66.2kg契約 5分3R
◯斎藤裕(判定3-0 30-29、29-28、29-28)リオン武●