Airbnb Japan、企業とタッグで「日本らしい」サービスで成長目指す

左から、田邉泰之Airbnb Japan代表取締役、ネイサン・ブレチャージク Airbnb 共同創業者、パートナー企業であるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の増田宗昭社長

 民泊情報サイト「Airbnb(エアビーエヌビー)」は14日、都内で、新しい日本での取り組みについて発表した。企業、団体、自治体といった組織や、さまざまな企業や産業とコラボレーションをすることで新たなビジネスを生み出すとともに、サービスの利用者に対しては新しい旅行体験を提供する。

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 開業支援やホストの育成プログラムなどさまざまなサービスが紹介された中で、注目を集めたのが「Airbnbパートナーズ」と称される企業とのパートナーシップ。TSUTAYA事業などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)、ソフトバンク、パソナなど36の企業とタッグを組んで、各企業の特性を生かしたサービスを民泊事業者や宿泊利用者に提供する。その中には、Tポイントの活用や、民泊を始めやすい住宅の提案などが含まれる。

「ホームシェア、体験型の旅の可能性を最大限に広げるために、日本に根付いたビジネスをお持ちのパートナーと一緒に丁寧に育てていきたい」と、Airbnb Japanの田辺泰之代表取締役社長。

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「体験型の旅が普及すると、新しい旅をされる方が新しいところに行かれる。新しいところには新しいサービスが必要になる。当然ながら安心安全の確保も必要になる。これらをAirbnbだけで実現するのは到底難しい話。日本にしっかりとビジネスをお持ちで、ささまざまなノウハウをお持ちのパートナーと一緒に、オールジャパンで新しい旅のスタイル、その成長をサポートしたい」と、田邉代表取締役。さらに、「Airbnbはプラットホーム。新しい体験型の旅の周辺には大きなビジネス機会がある。それを育てるとともにパートナーのビジネスにつながるように、最大限にサポートしていきたい」と、話した。