木村ミノルが「青春の忘れ物」Krush王座に挑戦【8・5 Krush.91】
「Krush.91」(8月5日、東京・後楽園ホール)のカード発表会見が6月19日、都内で行われた。メーンで王者・塚越仁志に木村“フィリップ”ミノルが挑戦する「Krushウェルター級タイトルマッチ」が行われることとなった。
木村「僕らが死んだ後も映像で残されるような試合をしたい」
木村は6月17日に行われたK-1で山際和希を1RKOで下し、現在3連勝で2連続KO中。その余勢を駆って王座戦に挑むこととなる。
宮田充K-1プロデューサーは「これまでの塚越選手の防衛戦の相手としては最も危険な相手」と木村を評価し、「K-1とKrushのウェルター級という2つの歯車がある中で、K-1のチャンピオンが久保優太。先日、城戸康裕が勝ったという流れがあった。木村選手が久保選手に挑戦してもいいのだが、ここは木村選手には後楽園ホール、Krushで戦うのがいいのではないかとも考えた。そして最終的に(6月17日に)山際選手との試合を見せてもらって、木村選手が塚越選手に挑戦することがK-1にとってもKrushにとっても面白いのではないかと思った」などと、このカードを組んだ経緯を説明した。
木村は冒頭「塚越選手とタイトルマッチで戦えるのはものすごく幸せ。彼のファイトスタイルはとても熱くて、どんなに打たれても打ち返して、最終的には自分のファイトスタイルに持ち込める。能力も高いし、とてもハードな選手。試合は終わったばかりでコンディションもいい。ここから塚越選手との試合に向けて気持ちと体を絶好調に持っていきたい」と挨拶。
Krush王座への挑戦は2013年に当時の-63kg王者・山崎秀晃に挑戦して以来となるが「青春の忘れ物じゃないが、ずっと追い求めてきたもの。K-1ができる前から命を懸けて取りに行こうと思ったベルトだったので、そこへの熱い思いはいまだに変わっていない」とその思いを表現した。そして「チャンピオンは激闘で数々の名勝負を生んできた。今年1番どころか格闘技界に残る熱い、僕らが死んだ後も映像で残されるような試合をしたい」とこの試合へかける並々ならぬ思いを語った。
塚越「Krushでは好き放題はさせない。しっかり仕留めたい」
王者の塚越は冒頭「一昨日のK-1の山際選手がワンパンでのされた試合を見て“すげえ強いな”と思った。すべてが充実している感じがした。その夜に試合の話をもらって、本当に熱くなった。二つ返事でOKしました。むしろ僕がやりたいくらい。今このベルトを持っているが、ここで勝つことによって価値が上がる最高の相手。組んでくれたことに感謝の気持ちを持ってぶっ倒しに行きたい」と挨拶。そして「今までやってきたことに関しては自信があるが、今回の木村選手と山際選手の試合を見ると、(パンチを)もらったらやばいという思いはある。自分のファイトスタイル的には難しいかもしれないが、自分のいいところは出しつつ、相手のいいところも出させ、そして悪いところも引き出すような戦いに持っていくことを考えている」などと話した。
また塚越はK-1参戦のプライオリティーを高くする選手が多い中で「Krush」へのこだわりを強く持つ選手。今回の木村戦についても「Krushでは好き放題はさせない。しっかり仕留めたい」と話した。
〈この日発表されたカード〉
[Krushウェルター級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]
塚越仁志(王者/日本/K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ) vs木村“フィリップ”ミノル(挑戦者/ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス)
※王者・塚越は3度目の防衛戦
[Krushライト級/3分3R・延長1R]
林健太(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs水町浩(士魂村上塾)
[Krushスーパー・フェザー級/3分3R・延長1R]
明戸仁志(K-1 GYM EBISU FREE HAWK)vs剣闘士“俊”(K-1ジム総本部チームペガサス)
[Krushフェザー級/3分3R・延長1R]
和夢(Gwinds)vs鷹大(WSRフェアテックス西川口)
[Krushスーパー・フェザー級/3分3R・延長1R]
朝久泰央(朝久道場)vs里見柚己(K-1 GYM横浜infinity)
[Krushライト級/3分3R]
鈴木孝司(K-1ジム蒲田チームキングス)vs谷中蒼空(ドージョー☆シャカリキ)