ゴンナパーvs大沢文也、ピケオーvs和島大海の2大タイトル戦が決定【9・30 Krush.93】

対戦が決まったゴンナパー(左)と大沢

大沢が「ダウンは絶対に取れる」「スパーでは牧平にも渡部にも負けない」
「Krush.93」(9月30日、東京・後楽園ホール)の第1弾カード発表会見が7月26日、都内で開催された。

「Krushライト級」と「Krushスーパー・ウェルター級」の2階級でタイトルマッチが行われることとなった。

 ライト級は王者ゴンナパー・ウィラサクレックに大沢文也が挑戦する。ゴンナパーは初防衛戦。大沢は2012年に卜部弘嵩が持つ-60kgのベルトに挑戦して以来のタイトルマッチとなる。

 日本人キラーの異名を持つゴンナパーだが、大沢は「みんなが“大沢かよ? 絶対に勝てないだろう”と思っているかもしれないが、挑戦者に選ばれた以上はチャンピオンと同じ位置にいると思っている。安保瑠輝也選手も負けて、残る日本人で勝てるのは僕しかいない。卜部功也選手は別格で、功也選手以外でゴンナパー選手に勝てるのは僕しか絶対にいないと思っている。別に強い奴が勝つのが格闘技じゃない。それなら試合する必要がない。勝った奴が強いと思っている。勝ち方はダウンは絶対に取れる。ダウンを取って後は逃げようかな。1ダウン取って逃げるか、らしくなく倒しに行くかという感じ。パンチは間違いなく当たる」と自信のコメント。

 その根拠として、「俺、持ってるなって」とケガをして日中対抗戦を欠場したのにタイトルマッチへの挑戦が実現したことをあげ、また「牧平とか左ミドルばかり蹴る選手じゃないですか。僕、牧平とスパーをやっても負けないんで。(会見の中継を)見ていたら怒られるかもしれないけど、僕のほうが強い。そう考えたらいけるんじゃないかなって。実際、この前、渡部太基とやった時も負けなかったんで俺、行けるわって感じです。牧平も“お世辞抜きで、お前が勝てるかどうかは置いておいて、蹴りは俺のほうが(ゴンナパーより)強かった”ってマジで言っていた。牧平の蹴りは痛いんだけど、耐えられるなって感じ。まあ、でも腕の一本くらいはあげますよ」などと話した。

余裕しゃくしゃくのゴンナパー(左)に一瞥くれる大沢(右)

ゴンナパーは「誰か知らない。自分のレベルには達していない」
 ゴンナパーは冒頭「9月に戦いたかった選手と試合ができないのは残念。今回の対戦相手は誰か知らない。自分のレベルには達していないと思う」と話し、大沢の挑発には「全くなんとも思わない」と眼中にない様子。

 戦いたかった相手というのはもちろん卜部功也で、ゴンナパーが「防衛したらK-1で卜部功也選手とやりたいという思いはあるが、自分は与えられた仕事をするだけ」と話すと大沢は「じゃあ卜部功也とは試合はできないですよ。僕が勝つんで」と返した。

 会見を終始リードした大沢だったが、最後は「今回はふざけなし、おちゃらけなし。人生かけてベルトを取りに行く。初めてKrushのベルトに挑戦したのが6年前。卜部弘嵩選手に挑戦して、KOで負けて、そこからずっとチャンスをダメにしてきた。今回は本当に人生をかけて取りに行きます。腕の一本二本は本当にあげるんで」と締めくくった。

 一方、ゴンナパーは会見が終わり退席するときにベルトをテーブルに置き忘れたまま。大沢の縦横無尽なコメントにも冷静さを保っていたように見えたゴンナパーだが、内面では意外にいらっときていたとしたら、心理戦では大沢が先手を取ったことになるのだが…。

初のタイトル挑戦が決まった和島

和島「しっかり倒しに行きたい」
 スーパー・ウェルター級では王者ジョーダン・ピケオーに和島大海が挑戦する。ピケオーは4度目の防衛戦となる。

 和島はここまで10戦9勝(9KO)1敗で、負けたのは中島弘貴のみ。現在6連勝でタイトル挑戦にこぎつけた。

 キャリア的にはまだまだ浅いが宮田充K-1プロデューサーは「十分チャンスはある」と今回の起用となった。

 和島は「初めてのタイトル戦。めちゃくちゃ楽しみ。日本人選手は全員負けてしまっているので、今回ピケオー選手をしっかり倒して、日本人トップ選手として海外の選手と戦っていきたい」と話した。ピケオーについては「フィジカルが強い。どんどん前に出てくる選手だが、僕のパンチが当たれば効かせられると思う。しっかり倒しに行きたい」などと話した。