夏帆と東出昌大は「昭和が似合う」! 現代パートの黒木華、野村周平と称え合う

 映画『ビブリア古書堂の事件手帖』の完成披露試写会が17日、行われ、出演の黒木華、野村周平、成田凌、夏帆、東出昌大と三島有紀子監督が登壇した。

 原作は、シリーズ累計640万部を超える三上延のベストセラー小説。黒木演じる古書店の女主人・栞子(しおりこ)と、亡き祖母の本を持ち込んだことをきっかけに店で働くことになった青年・大輔が、太宰治の希少本をめぐり事件に巻き込まれ、そのなかで大輔の祖母の、50年前の秘密が明かされていくという物語。

 撮影中、現代パートの黒木らと過去パートの東出、夏帆はほとんど会うことがなかったといい、完成した作品を見て互いのパートを絶賛。野村は「過去パートが素晴らしすぎて、こちらが本筋なのではと思うくらい良かった。(夏帆と東出は)昭和の似合うお2人で…ほめているのかいないのか分からないですが(笑)」。成田は「僕は過去パートにすごく好きなシーンがあって、その1シーンを見るためだけでも1800円払う価値がある。僕も、もう一度映画館に見に行きます」と断言。

 一方、夏帆は「(黒木や野村は)キャラクター的になりがちな難しい役だったと思う」とねぎらい、東出は「僕はもともと原作を読んでいたので、黒木さんと野村くんを見て本当に栞子と大輔がいる、と思った」と、過去パートの2人も現代パートを絶賛。そんな出演者たちの言葉に三島監督も「2つの小さな川が最後には大きな1つの川になるようにと思っていました」とうれしそうな顔を見せた。

 また、人見知りな栞子が本については誰にも負けない情熱を持つことにちなみ、誰にも負けないことはと質問されると、黒木は「人に自慢できるものを何も会得してこなかったので…」と苦笑した後「なで肩」と回答。ところが野村や夏帆も「自分もなで肩」と打ち明けたため黒木は「やっぱり(誰にも負けないことが)何も無かった」とさらに苦笑することに。途中からしきりに汗を拭いていた成田は「僕は一択。汗の量ならここにいる誰にも負けない」と自虐気味に答え、夏帆は「最近、ネコを飼い始めまして、ネコへの愛なら誰にも負けません」。東出が「人混みの中を歩く速さ。渋谷とかだと競歩しているのかというくらい速いです」と明かすと、成田が「一度、東出さんと渋谷を歩いたことがあったけど本当に早くて追いつけないくらいだった」と証言し会場を笑わせた。

 映画は11月1日より全国公開。