ゴンナパーが初防衛。ピケオーは4度目の防衛を果たし、木村〝フィリップ〟ミノルとの対戦を要求【Krush 9・30】
「Krush.93」が9月30日、東京・後楽園ホールで開催、2つのタイトルマッチが行われた。
ダブルメインイベント第2試合は、王者ゴンナパー・ウィラサクレックに、大沢文也が挑戦。
大沢は1Rの最初から積極的に前に飛び出し、ゴンナパーに圧力をかける。ゴンナパーも右のフックなど反撃するも、どちらも決め手がないまま2Rへ。ゴンナパーは左のローを執拗に蹴り続け、大沢の動きを徐々に封じていく。気持ちで戦う大沢だが、後ろに下がることが多くなる。3Rでもゴンナパーはローを蹴り続け、左のストレート、右のフックと手数を増やし大沢がスリップする場面も。大沢は起死回生の右のアッパーを狙うもゴンナパーを倒すほどのクリーンヒットにはならず、判定でゴンナパーが勝利した。
試合後、ゴンナパーは「今日は自分の仕事が出来た。今の状態なら、K-1のチャンピオンと戦っても勝てると思う。今年中か年明けにはK-1のチャンピオンと対戦させて欲しい」とアピールした。一方の大沢は試合終了後から涙が止まらず、コメントを求められても「わからない…」と答えるのが精一杯だった。
ダブルメインイベントの第1試合は、3度の防衛を果たしているジョーダン・ピケオーに、23歳の和島大海が挑戦。和島はデビュー2年3カ月ながら、9戦9勝、すべてKO勝ちという期待の新星。
手足が長く、遠近をうまく使い試合を進めるピケオーに戸惑いながらも対応していく和島。2Rに入ると、徐々に自分らしさを出し、積極的に打ちにいく。和島の意外な攻撃に、目の色が変わったピケオーは、ボディーに強烈なパンチを打ち込んでいく。3Rでも2人の打ち合いは続き、最後まで試合の主導権を握っていたピケオーが判定で勝利した。これでピケオーは、Krush新記録となる4連続防衛となった。
試合後、ピケオーはリングサイドで観戦していた木村〝フィリップ〟ミノルをリングに上げると、ウエルター級での対戦をアピール。木村も「俺しかいないでしょ。やるなら青コーナーでもいい。常に挑戦者の気持ちでいるんで」と快諾した。
果たしてピケオーと木村というファンが見てみたい試合は実現するのか?
また、今回行われたスーパ・バンタム級王座トーナメントの一回戦では、椿原龍矢が亀本勇翔に、また軍司泰斗が森坂陸にそれぞれ勝利し、準決勝に駒を進めた。
そのほか、すべての試合結果は以下
◇プレリミナリーファイト第1試合/Krush スーパー・バンタム級/3分3R
●鮫島博人(3R、1分45秒 KO)晃弘○
◇プレリミナリーファイト第2試合/ Krush ライト級/3分3R
関川和将(判定0-0 29-29、29-29、29-29、ドロー)塚本拓真
◇第1試合/ スーパー・ライト級//3分3R・延長1R
○鈴木勇人(3R、0分42秒、KO)蓮實光●
◇第2試合/ Krush バンタム級 /3分3R・延長1R
●出貝泰祐(判定3-0=29-28、29-28、30-29)晃貴○
◇第3試合/ Krush ウエルター級 /3分3R・延長1R
●平山迅(判定1-1、延長10-9、10-9、10-9)瑠久○
◇第4試合/ Krush スーパー・ウエルター級 /3分3R・延長1R
●山崎陽一(判定1-1、延長3-0=10-9、10-9、10-9)藤村大輔○
◇第5試合/スーパー・バンタム級王座トーナメント・一回戦 /3分3R・延長1R
○椿原龍矢(2R、2分44秒、KO)亀元勇翔●
◇第6試合/スーパー・バンタム級王座トーナメント・一回戦/ 3分3R・延長1R
○軍司泰斗(判定2-0)森坂陸●
◇セミファイナル(第7試合)/ Krush スーパー・フェザー級/3分3R・延長1R
○安保璃紅(3R、1分53秒、TKO)川口拓真●
◇メインイベント第1試合(第8試合)/ Krush スーパー・ウェルター級タイトルマッチ /3分3R・延長1R
○ジョーダン・ピケオー(判定=2-0)和島大海●
◇メインイベント第2試合(第9試合)/ Krush ライト級タイトルマッチ /3分3R・延長1R
○ゴンナパー・ウィラサクレック(判定=3-0、30-29、30-29、30-28)大沢文也●