米で作った柿の種をフリカケにしてコメにふりかける?!

“亀田の柿の種”でおなじみの亀田製菓は、初の調理器具「FURIKAKIX(フリカキックス)」を「10月10日、亀田の柿の種の日」に発売した。同商品は、日本初となるふりかけ専用マシンで、米菓である柿の種をゴハンのおとも「フリカケ」にするという斬新なもの。一見すると普通のミルのように見えるが、構想3年、商品の開発に1年をかけたというこだわりが詰まっている。

 まずは、柿の種のせんべいとピーナッツという、硬さも大きさも違う2つの異素材を均一に砕くために工夫された内部構造。両方に均等に力がかかるように、居室を2つにしたほか、ふりかけが出てくる穴の数や刃の角度を吟味。また、ステンレス製の特性刃を使用し、均一にする精度をアップ。削られる粒の大きさも、試行錯誤の末、ご飯とベストマッチする粗さに設定した。それにより、亀田の柿の種の風味とピーナッツの食感をそのままに、さまざまなフレーバーの柿の種をふりかけに激変させる事が可能になったという。

亀田製菓代表取締役社長COO佐藤勇氏

 商品発表会に出席した、代表取締役社長COO佐藤勇氏は「こだわって長年かけてブラッシュアップしてきた亀田の柿の種を砕いて壊すという、ある種自虐的な試み」と笑い「5年前にも柿の種を粉にして、料理のレシピに応用できないかと考えてレシピブックを発売した。今回はそのリベンジ、再チャレンジです」とコメント。

 実はSNS上では、柿の種を用いたアレンジレシピや、調味料としての使用法などの投稿も多く、じわじわとその応用範囲が拡大。ビールのおとも、子どものおやつというイメージの柿の種の無限の可能性が広がっている。

 しかし、一方で“均一に砕けない”“粉になってしまう”“手が疲れて面倒”など、柿の種をレシピに応用し辛いという声も。そこで今回、満を持して「FURIKAKIX(フリカキックス)」が誕生した。

柿ピー研究家/中倉隆道氏

 発表会には、元NHKアナウンサーで、17年間毎日柿ピーを食べ続けている「柿ピー研究家」中倉隆道氏も進行役として登場。柿の種を衣にした「“揚げない”柿ピーカキフライ」などオリジナルレシピを発表。今後、フリカキックスの公式WEBサイトや自身のSNSで発信していくという。

 また、日本最大級レシピ動画メディア「デリッシュキッチン」の編集長・菅原千遥氏も「柿の種からうま味が出て、食感もいい。食材としても調味料としても使えるので、レシピの幅が広がると思います」とそのポテンシャルに太鼓判。オリジナルレシピ動画も発信していく。

「FURIKAKIX(フリカキックス)」はAmazon、LOFTほかで発売。希望小売価格は1800円(税別)。