城戸康裕が久保への挑戦アピールのピケオーに「順番守って!」と異例のお願い
「ピーちゃんは67.5キロで1回も試合してないのにタイトルマッチってないでしょ」
「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント~」(11月3日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)の一夜明け会見が4日、都内で開催された。
ウェルター級王者・久保優太への挑戦をめぐり、城戸康裕とジョーダン・ピケオーの“番外戦”が繰り広げられた。
前日、城戸はジョナサン・トゥフ相手に3-0の判定勝ち。会見場には両足のスネをケアしながら登場。
「KOで倒すつもりだったが、1Rが終わった時点で“こいつ、倒れないや”と思った。硬かった。ロボットと戦っている感じだった。僕はあまりローキックはもらわない。足が硬いのとローのディフェンスがうまいからだと思う。スネで受けると相手がダメージを受ける。でも昨日は受けたらスネが拳大にはれちゃった。金属バットでフルスイングくらいの衝撃だった。やってられないなと思った。アラゾフの時もやばいと思ったが、その後しっかりカットしたらアラゾフは足を痛めたみたいでもう蹴ってこなかった。昨日はあいつはバンバン蹴ってきた。外から見ていては分からなかったかもしれないがリング上ではそういうやり取りがあった」とトゥフとの試合について振り返った。
城戸といえば久保優太へのタイトル挑戦を何度もアピールするものの、なかなか実現には至っていない。前日もピケオーがKO勝利後に久保への挑戦をアピールし、城戸の挑戦はまたもや雲行きが怪しくなってきたのだが「なんすか、ピーちゃん。67.5キロで1回も試合してないのにタイトルマッチってないでしょ。久保君も久保君で“すいません。言われたんでリングに入っちゃいました”って。いや、俺は3月に絶対挑戦するんで。これは譲れないです」と珍しく正論を並べた。
ピケオー「木村選手の攻撃は自分には効かなかった」
一方、ピケオーは木村“フィリップ”ミノルから計4つのダウンを奪ってのKO勝ち。
「今はバダ・ハリ選手などとスパーリングをしていて、木村選手より強いパンチを打ってくる。そういう練習をしているので、木村選手の攻撃は自分には効かなかった。少しずつプレッシャーをかけて木村選手のメンタルから倒していこうという作戦でどんどん詰めていった」などと試合を振り返った。
城戸がピケオーに「これはジャパニーズルール!」
勝利後のリング上で久保への挑戦を表明したのだが、改めて「木村選手を倒したのでK-1のベルトに挑戦したい。久保選手もそれを受け入れてくれたので、ぜひ3月に挑戦したい」とアピール。城戸がずっと順番を待っていることについては「城戸がそう言うのも分かる。なんだったら2人と戦いたいという気持ちもある」などと話すと裏の控室から城戸が飛び出し「俺が1番に並んでるんだから、次に並んで。これはジャパニーズルール! 俺1番、ピケオー2番」と抗議。するとピケオーは「別に日本のルールに則ってもらって構わないが、もしよければ同じ日に2人と戦ってもいい」とまさかの提案。
城戸は「2番だよ、頼むよ」と念を押して退場したが、果たして来年3月の「K’FESTA.2」で久保に挑戦するのは誰になるのか…。
卜部弘嵩は「発表を楽しみにしています」とフェザー級王座への挑戦をアピール
フェザー級スーパーファイトで芦澤竜誠に逆転KO勝ちした卜部弘嵩も会見に姿を見せた。
弘嵩は「無事勝ててホッとしている。芦澤選手の気持ちが伝わって、試合をしていて楽しかった。やって良かった。ダウンを取られて残り時間も短かったので、倒しに行くしかないとシンプルにそれしか考えなかったのがKOにつながったんだと思う」と試合を振り返った。そして改めて「そこしか見ていないし、僕しかいない。発表を楽しみにしています」とフェザー級王座への挑戦をアピールした。
昨日はその王者・村越優汰が初参戦の17歳、アレックス・リーバスに敗れるという波乱があったが、「そういうこともある。僕も経験しているんでしょうがないかな」と語った。