髙田延彦がメイウェザーと対戦の天心にエール「ノックアウトしようぜ!」

3Rというラウンド数についての見解を語る髙田氏

「ラウンド数以外に関しては完璧な真剣勝負の倒し合い」
 RIZINの髙田延彦統括本部長が11月26日、元衆議院議員で弁護士の横粂勝仁氏と21時から「髙田横粂の世相談義」(FRESH!)を生配信。この中で大晦日の「RIZIN.14」(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で行われる「那須川天心vsフロイド・メイウェザー」の一戦についての見解を語った。

 2人の対戦は11月5日に両者揃っての会見で発表されたものの、その3日後にメイウェザーがSNS上で「話が違った」と一方的にキャンセルを宣言。RIZINの榊原信行実行委員長が渡米し、直接交渉の末、両者の間のミスアンダスタンディングを解消。榊原氏は17日に帰国すると改めて2人が対戦することを発表した。

 そもそもこの試合はボクシングの「公式戦」ではなかった。しかし日本における「エキシビション」という言葉の印象が真剣勝負とはかけ離れていることから、RIZIN側があえてその言葉を使わなかったことが両者の「ミスアンダスタンディング」につながっていた。

 改めてこの試合がエキシビションという形で行われることが発表されたことでファンの間でこの言葉が一人歩きしていることに髙田氏は懸念を示した。

 髙田氏はまず「あくまでもメイウェザーはエキシビションというワードにこだわっている。しかし内容はガチのファイト」と話す。そして「何がエキシビションなのかというところがポイント。あえていうならそれはラウンド数」とメイウェザーはボクシングでは通常12Rで戦っているのだが、今回は3Rというところについてはエキシビション的であるという認識を示した。

 しかし「日本人のエキシビションに対する印象は顔見せとか50〜60%の力で戦うというもの」としたうえで「契約の中ではエキシビションだけれども、倒すか倒されるかの試合をすることで双方合意していることは間違いない。ラウンド数だけがエキシビションという捉え方をしてもらって結構だと思う。それ以外に関しては完璧な真剣勝負の倒し合い。通常の勝つか負けるかの戦いになる」と念を押した。

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カンナvs浜崎戦については「カンナの一発大物食いもある」と解説
 そして今回の試合について「3Rという短い時間の中で、どうやって那須川天心がメイウェザーに一泡吹かせることができるかにかかっている。天心がメイウェザー に “かわし続けて9分しのげる相手じゃない。俺が倒しに行かないとダメだ”とファーストコンタクト、あるいは開始30秒から1分のあたりでメッセージとして拳で伝えることができればひと泡ふかせることも可能。ひょっとしたら、あれだけのものを持っている天心なのだから、ぐらつかせることも可能だし、あるいはスリップダウン、もしかしたらダウンを奪うことも十分可能」と話した。そして最後に「那須川天心、ノックアウトしようぜ!」と天心にエールを送った。

 また髙田氏は先週発表された「浅倉カンナvs浜崎朱加」戦についても言及。この試合は新たに制定されるスーパーアトム級の初代王者決定戦となるのだが「浜崎選手は事実上、スーパーアトム級の世界ナンバーワン。そこにRIZINでトップを張っているカンナがどう挑むか。これはよだれもののカード。とうとう来たなという感じ。カンナは本音を言ってしまう子だから、道場では“浜崎さんは強すぎて勝てない”と言っている。でもカンナがすごいところは本番に強いところ。本番の試合になると、普段持っている力を全て出せるタイプ。メンタルが非常に強い。浜崎選手にとってはスパーリングでは別だが、試合となると嫌な相手だと思う。下馬評ではキャリア、経験、日本人で初の世界チャンピオンだし、浜崎選手優位という声が若干多いが、勢い、大一番での強さ、そして伸び盛りということを考えると浅倉カンナが一発大物食いをするかもしれない」と話した。

 同番組は髙田氏と「バイキング」(フジテレビ系)などでコメンテーターを務める横粂氏が「今現在、高田延彦が気になっている時事ネタ」を徹底討論する生ワイドショー番組。月曜の21時から不定期で配信中で次回の配信については浅草九スタch.のツイッター(@asakusa9st)で後日告知される。