映画『惡の華』主演は『今日から俺は!!』の伊藤健太郎!「クソムシが…」の仲村役は玉城ティナ

©押見修造/講談社 ©2019映画『惡の華』製作委員会 

 累計発行部数300万部を記録する押見修造の人気コミックを井口昇監督が実写化する注目の映画『惡の華』の主要キャストが5日、発表された。

 主役・春日高男役には『デメキン』で映画初主演を飾り、放送中のドラマ『今日から俺は!!』でもメインキャストを務める伊藤健太郎。憧れの女子の体操着を盗んだことをクラスの問題児・仲村佐和に目撃されてしまい、秘密にしてもらう代わりに彼女との“契約”を持ちかけられる役どころを演じる。春日に執拗につきまとう仲村役には『わたしにXXしなさい!』で映画初主演を務め、モデルとしても絶大な人気を誇る玉城ティナ。春日が片思いをするクラスのマドンナ・佐伯奈々子役には、雑誌「ニコラ」で注目を集める15歳の次世代モデル秋田汐梨がオーディションを経て大抜擢された。そして、今回初の映像化となる高校時代、お互い文学が好きなことをきっかけに春日と交流を深める常磐文役に雑誌から映画まで活躍中の飯豊まりえ。

 原作「惡の華」は、別冊少年マガジンに2009年から5年間に渡って連載され「このマンガがすごい!2011」にランクイン、「マンガ大賞2012」にもノミネートされるなど高い評価を得た作品。連載中にテレビアニメ化、2016年に舞台化されており、今回は原作者からの逆指名で『片腕マシンガール』『覚悟はいいかそこの女子。』の井口昇監督が映画化することが決まった。

 主要キャスト発表にあたり主演の伊藤は「思春期は誰もが通ってきた道だと思います。ただ、誰と出会ってきたか、どんなものを見たか、どんなものを読んだかでその先の道が決まっていくと思います。その道はたくさんあって、何かに反発したり春日のような人がいたり。春日を理解するのは難しいかもしれません。ただ、誰もがどこかに共感はできると思うんです。『惡の華』を見た大人の方にはこういう思春期があったなと思い出してほしいですし、まだ思春期を迎えていない人たちにもこの映画がどう映るのかが非常に楽しみです」とコメント。強烈なキャラクターを演じる玉城は「10代から20代の短い時期に感じた感情や気持ちは、これからの人生において色あせてほしくないし色あせるべきでもないと思います。その時に得た感情をマイナスに捉えるだけではなく、その時期の感情を否定せずにいてほしい。『惡の華』を見て、この作品に光る共通のものを皆さんが見つけてくれたらいいなと思います」とコメントを寄せている。

『惡の華』は2019年秋、全国公開予定(ファントム・フィルム配給)。