ともし火で心をひとつに「ハッピーハヌカー!」
クリスマスの時期に行われるユダヤ教の伝統行事“ハヌカー”が11月30日、東京タワーにて行われ、ハバッド ジャパン センター のラビ メンディ スダケヴィッチ氏や駐日イスラエル大使ヤッファ・ベンアリ氏、中山泰秀衆議院議員、外務省中東アフリカ局参事官 森野泰成氏らが出席した。
ハヌカーは紀元前、マカバイ戦争時にエルサレム神殿を奪回した際、清めの儀式を行ったことが始まり。キスレーウ(ユダヤ歴の第9月)の25日から8日間、祝うもので、現在ではアメリカやロシア、フランスなど世界中で開催され、宗教を超えた文化的イベントとして定着。東京タワーでは今年で3回目の開催となる。
来賓の挨拶に立った中山氏が「ハッピーハヌカー」と言うと会場に詰め掛けたイスラエルの人たちから「ハッピーハヌカー」と返答。続けて、メノーラーと呼ばれる燭台に灯りを灯す“宮清めの儀式”が行われることにちなみ、「心のともし火は多くの人の心のろうそくに炎を分けてあげることができます。このユダヤのお祭りで日本とイスラエルがつながる事を願います」とスピーチした。
イベントでは子どもたち14人がステージに上がり、ハヌカーにちなんだ歌を披露。来場者は手拍子をしながら、その元気でかわいい歌声を楽しんでいた。
その後、代表者によるハヌカーを祝うメノーラーへの点灯式が行われた。来場者は、メノーラー点灯の賛歌を聞きながら、東京の空の下、大きな燭台に灯られた光を見つめていた。
ハヌカーでは、メノーラーを灯すために油が使われることから、油を使った料理が作られる。この日もイベント終了後に、ハヌカーには欠かせない油で揚げた伝統のお菓子スフガーニャなどが、温かいコーヒーや紅茶とともに振る舞われた。