華やかな客演陣が揃った ろりえ『ミセスダイヤモンド』

 ろりえは「早稲田大学演劇倶楽部」を母体に 2007年に結成された演劇ユニット。「女の子に対する絶対的な憧れと、男の子であることへの開き直りを、様々な角度から描き出す。あと、たまに切ない。」をコンセプトに作・演出の奥山雄太が描く作品はユニット名から受ける印象ほどやわらかいものではなく、むしろ先鋭的。なるほど「様々な角度」と思わせる。

 今回は「ビッグカメラ下北沢駅前店女子ソフトボールチーム“ベリービッグベアーズ”」という架空の社会人女子ソフトボールチームを舞台とした「汗と涙と青アザのアラサースポ根演劇」で夢を追う女たち、夢をあきらめる女たち、そしてそれを支える男たちを描くという。

 女子ソフトボール部が舞台とあって、ろりえの徳橋みのり、斎藤加奈子はもちろん、前回公演『桃テント』から引き続いての参加となる秋乃ゆに、岩田恵里、加藤夏子。モデルとしても活動する岩井七世、元「アイドリング!!!」の高橋胡桃など、華やかな客演陣が揃った。

 最近では個々が外部で活動することも多く、今回は1年ぶりの本公演。本公演は年に1回のペースのようなので、ここは見逃さないでおきたい公演。

ろりえ『ミセスダイヤモンド』

【日時】12月19日(水)〜23日(日)(開演は水木19時、金土13時30分/19時、日13時30分/18時。開場は開演30分前。当日券は開演45分前)
【会場】駅前劇場(下北沢)
【料金】予約3800円、当日4000円/学生割引3000円、高校生以下0円(ともに枚数限定・要予約・要学生証)
【問い合わせ】ろりえ(rorie.info@gmail.com [HP] http://rorie.jp
【脚本・演出】奥山雄太
【出演】徳橋みのり、斎藤加奈子、奥山雄太(以上、ろりえ)、岩井七世、秋乃ゆに、安藤理樹(PLAT-formance)、岩田恵里、うなぎひまわり、尾倉ケント、小見美幸、加藤夏子、鈴木研(第27班)、高木健(エンニュイ)、高橋胡桃、中嶋海央、廣川真菜美、森崎健吾、山本周平、ウグイス嬢:梅舟惟永(ろりえ)、売り子:志水衿子(ろりえ)