朝倉兄弟「ライバルは午後の部。午前中で満足させたい」【12・31 RIZIN】
リオンと対戦の未来「ビッグネームなんですか?」
「RIZIN 平成最後のやれんのか!」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)に出場する朝倉未来と朝倉海の朝倉兄弟が12月20日、東京都内で揃って公開練習を行った。
この日は互いにミットを持つ形で2分間のミット打ちを行った。普段は2人でミット打ちをすることがないそうで海は「全然合わなかった」と苦笑い。調子については「絶好調」と声を揃えた。
今大会では兄の未来は元修斗世界ライト級王者のリオン武、弟の海は韓国のROAD FCの実力者ムン・ジェフンと対戦する。
未来は8月のRIZIN名古屋大会で日沖発に勝利後、日本人のビッグネームとの対戦を希望。今回はその希望が通った形となったが、「ビッグネームなんですか? 知らなかったんで無名の選手かと思っていた」といきなり強烈なジャブ。
未来「やりたくない気持ちも分かる」
そして「直近の修斗の2試合の映像を見た。勝てるなという印象。右でずっと構えている。(右ストレートを)狙っているのは分かるんで、フェイントで出させてそこにカウンターを当ててやろうと思っている。どちらかといえば、四つの強さが独特。柔道的な足払いでテイクしてくる。そこを気を付けたい。寝技も浴びせ方がうまい。でも立つのは僕もうまいし、そもそもテイクダウンを取らせないつもりですが、そっちのほうが注意したほうがいいのかなと思っている」などとすでに対策は見えているよう。
今回はなかなか参戦が決まらなかったのだが「いろいろな人に断られた」とのこと。その中には日本人選手もいるとのことなのだが、対戦を断られたことについては「やりたくない気持ちも分かります。下から上がってきている選手なんで、リスクは理解できる。しようがないかなと思う」などと話した。
海「格闘技に専念しないとダメ」と思わされた因縁の相手と対戦
弟の海はROAD FC参戦時にKO負けを喫した相手との対戦に「去年負けて悔しくて、そこから勤めていた仕事もやめて格闘技に専念するために東京に来た。この1年半で急成長したと思う。それを今回は見せられると思う。リベンジの自信はある。絶対に勝つ」とリベンジを誓った。
海の階級では同日午後に開催される「RIZIN.14」に元UFCファイターの佐々木憂流迦が参戦。かつて海が破ったマネル・ケイプと対戦する。その佐々木については「RIZINに来たという話を聞いた時からやりたいと思っていました。UFCのフライ級の廃止の影響かと思うんですが、RIZINの軽量級のレベルが上がっている。その中でトップになりたいと思っています。(憂流迦は)極めは強い選手。でも穴は結構あるんじゃないかと思って見ていました」などと話した。
今回2人が参戦するのは午前9時から開催される大会なのだが、未来が「ライバルは午後の部。午前と午後でどっちが盛り上げるか。まず先に俺たちが盛り上げたい」話せば、海は「2人でKOで盛り上げて、午前中で満足してもらえるくらいの試合を見せたい」と続けた。