【インタビュー】登坂広臣×中条あやみが語る、フィンランドで紡いだ “余命一年の恋”の舞台裏!


 もし自分がカメラマンだったらお互いのどんな“雪ショット”を撮る?



中条「そうですね…雪の中でクマと戦っている登坂さんとか」

登坂「出川哲朗さんか!(笑)」

中条「しかも勝ってる、みたいな」

登坂「ははは(笑)。なるほど、迫力ある系の写真ね」

中条「それか地味に、氷に穴をあけてワカサギを釣ってるところ、とか」

登坂「地味か迫力あるか、どっちかなんだね(笑)。僕が中条さんを撮るとしたら…温泉。雪の中で温泉に入っている、みたいな」

中条「それもCMみたいですね(笑)」

登坂「じゃあ次にそういうCMの写真があったら僕が撮ります(笑)」

 雪の風景が似合う2人はまさに中島美嘉の名曲『雪の華』から抜け出したかのよう。

中条「今回、中島美嘉さんの曲をもとに作らせていただくにあたって、私はまず中島さんがどんな方なのかを知りたいと思い、いろいろ調べて、そこから美雪のキャラクターをイメージしていったんです。でも、最初の本読みのときに監督とお話させて頂いてちょっと違うということに気づき、方向を変えました。でも中島さんがこの曲に込めた思いを持って美雪を演じさせていただいたので、それが少しでも伝わればうれしいです」

登坂「僕の中高生時代に日本中ではやった楽曲ですけど、今も歌い継がれていて、今回こうやって映画になることで、リアルタイムに聞いていない世代にも改めて中島さんの曲の魅力を伝えられたらうれしいです。僕としては、かつて自分が聞いていた曲がまさか映画になって、しかも自分が演じるなんて想像もしていなかったんですが、こうして中島さんの曲と、葉加瀬太郎さんが奏でる音楽と、僕らがフィンランドまで行って撮影した映像が一つになって、僕にとっての『雪の華』が生まれたような気がしています」

 聞く人、見る人それぞれの心に自分の“雪の華”が舞い降りる、そんな映画が誕生した。(本紙・秋吉布由子)