目指せ!パラダイムシフトを生む次世代アントレプレナー
“グローバル・リーダー”、“地域貢献”を体現するアントレプレナー人材のすそ野拡大に向けた“Future-EDGE人材”と、実際の起業・新規事業創出に向けた“EDGE-NEXT人材”を文理融合で養成することを掲げる、早稲田次世代アントレプレナー育成事業「WASEDA EDGE-NEXT」。そこに参加する学生が中心となって行うイベントシリーズ「Beyond 2020 NEXT PROJECT」(2018年12月9日開催)の熱気をリポート!
今回のテーマは「パラダイムシフト」
毎回、学生が中心となり注目の起業家を招いての特別講義やワークショップなどを実施し、大学や学部の垣根を越えて学生たちが起業や新規事業についてリアルに考える場となっている本イベント。冒頭の来賓あいさつに立った文部科学省の西條正明氏は「こうして学生の皆さんの熱意に触れるたびに、産学連携による新規事業創出をしっかり支援していきたいという思いを新たにします」と学生たちを激励。
この日は「Next World is…? パラダイムシフトの仕掛け人」と題し“革命的な変化”に挑む注目の起業家による特別講義を実施。データを暗号化したまま処理できる“秘密計算”の次世代技術を開発したEAGLYS株式会社・今林広樹氏は秘密計算の方法を紹介しながら「EDGEプログラムの一環でシリコンバレーに行き、自分自身にリミテーションを設けない、ビジョンを持つことも当たり前、そういう状況を目の当たりにして、帰国し起業を決意しました。大きなビジョンを持つことで小さなことを積み重ね続けられる」と語った。
従来のスタイルを覆すコミュニティーの場を創出する株式会社ロフトワークの松井創氏は「100年先の世界はどんな景色だろう。未来は予測するのではなく“創る”もの」と大局的な視点と自ら行動することの重要性を語った。そしてシリコンバレーと日本を行き来し、スタートアップ支援などを行う株式会社シリコンバレーベンチャーズの森若幸次郎氏は「未来を不安がっているのは自分で決断した人生を歩んでいないからかも。誰もが自分の人生の社長なんです」と語り、学生たちにもインパクトを与えた。
パラダイムシフトを体現した起業家たちに刺激を受けた学生たちは、グループごとに、制限時間内で画期的な事業アイデアを考えて発表するグループディスカッションでも大いに発奮。「学生のやりたいことを支援するシェアハウス」や「トイレに行かなくてもいいオムツの開発」など、ユニークなアイデアも飛び出した。モデレーターを務めた森若氏は「人から理解されないことは大きなビジネスになる可能性がある。事業として意識したらまずデモやプロトを作りましょう」とアドバイスをした。