【いまライブで聴くべきバンド】下北沢「LIVEHOLIC」編
2019年1月始動の新星「SPENSR」、のっけからかっこよさ全開!
2019年1月1日にソロプロジェクト始動とともに初MVが公開になったばかりの新星「SPENSR(スペンサー)」。もともとは「KIWILIPS」というバンドで活動していたボーカルのソロプロジェクトなのですが、今ファッションに敏感な若者からも絶大な支持を得ているTempalay、King Gnuなどからも感じられる、センスの良さと怪しい雰囲気を兼ね備えています。それでいて、日本詞で歌いつつも、現行の洋楽ともしっかりリンクしていて2019年の時代性が反映されていると思います。洋楽寄りのサウンドでここまで日本語を上手く乗せられるのにも才能をビシビシ感じますね。
LIVEHOLICで2月に初ライブの予定です。バンド編成でのライブになるらしいので僕もどんなライブになるのか楽しみです。
成長スピードが異常な千葉県産スリーピースロックバンド「This Is LAST」
「Skream!」フリーペーパー/WEBサイトにて、LIVEHOLICが厳選した若手バンドを紹介している「PICK UP! ROOKIES」というコーナーにも取り上げた「This Is LAST(ディスイズラスト)」。王道のギターロックに、共感性の高いメンヘラ系な歌詞……本当にざっくりいうとMy Hair is Badに始まる流れのバンドに括られると思うのですが、とにかく楽曲と歌が良く、若い層の心をがっちり掴んでいます。
This Is LASTのすごいところはその成長スピードです。2018年5月から、活動期間わずか7ヶ月、ライブ回数は10回という短さで、「Skream!」、TOWER RECORDS、Eggsプロジェクトによるコラボレーションライブ企画「HAMMER EGG」のオーディションを勝ち抜き、androp、SHE’S、Halo at 四畳半との対バンで渋谷TSUTAYA O-EASTに出演しています。
ライブはクールに決めるぜ!という感じではなく、自分たちの弱い部分やパーソナルな部分も、包み隠さず全部演奏とMCに出しちゃうので、観ている人もバンドとの距離をとても近く感じられます。初めてのお客さんでも、すぐに自分たちの身内に入れてしまうような、そんな魅力があります。普段から本当に良い奴らなのでそれがにじみ出ていますね。
This Is LASTの今らしいところといえば、SNSのエンゲージメントが高いところですね。メンバーもみんなネット上での活動意識が高く、SNSでのファン同士の交流も盛んです。こういったことからネットでの拡散力が上がり、地方からファンが遊びにきてくれるということも多く、平日でもイベントを賑わせてくれています。見習うべき、今らしい盛り上がり方を見せているバンドです。
「クロスメディア」という強みを存分に活かしたい
LIVEHOLICはまだ営業開始から4年目という新しいライブハウスだが、そんなLIVEHOLICの強みについて、今中店長はこのように語る。
「まだ新しい箱なので、あまりジャンルに縛られず、さまざまなシーンのバンドと一緒にがんばっていきたいです。とはいえ、イベント内ではしっかりとジャンルを統一することも意識しているので、来た日によって、全く違うイベントを楽しむこともできると思います。また、自社のメディアと連動する事で大手バンドに出演してもらえたり、これから期待の若手バンドの活動をサポートしたりする事も可能です。クロスメディアライブハウスとして、強みを活かしていきたいです」
激ロックエンタテインメント株式会社が発行する「Skream!」「激ロック」は、全国のレコードショップやライブハウスなどで入手可能。フリーペーパーとは思えないボリュームで、最新の音楽シーン、カルチャーの情報を得ることができる。
さらに、LIVEHOLICの階下にある、激ロックエンタテインメント株式会社が運営するミュージックバーの「ROCKAHOLIC」、通称ロカホリは、音楽好きにはうれしい交流の場となっている。ライブハウスに来た後は、ロカホリで一杯引っ掛けて帰る。共通した趣味の友達も見つけやすく、聴く音楽の幅も広がりそうだ。下北沢店のほかに渋谷店、さらに新店として新宿店もオープン予定だ。
(文・ミクニシオリ)