メーン出場の海人にシーザー会長が「勝ってSBをメジャーに」と檄【2・11 SB】
シュートボクシング(SB)の2019年開幕戦となる『SHOOT BOXING 2019act.1』(2月11日、東京・後楽園ホール)の前日計量と会見が2月10日、東京都内で開催された。計量では宍戸大樹が200gオーバーで再計量となったが、他の選手は規定体重をクリアした。計量後に行われた会見には第8試合以降に出場する6選手が参加した。
シーザー会長「チャムアトーンとザカリアは海人から逃げた」
今大会のメーンを務めるのは今や押しも押されもせぬSBのエースとなった海人。3分5Rのヒジ打ちありルールでタイのポンシリー・ポーシリポンと対戦する。ポンシリーは元ルンピニースタジアム認定ウェルター級王者で、現在はラジャダムナンスタジアム認定ジュニアミドル級2位の強豪。
今回のカードについてシーザー武志・日本シュートボクシング協会会長が「以前負けたタイのチャムアトーン(・ファイタームエタイ)に再戦を要望したが、なかなかまとまらなかった。僕の勘だが、逃げられているように思う。ザカリア(・ゾウガリー)もそう。でも必ずチャムアトーンとザカリアとは対戦させたいと思っているので、海人、頑張ってくれ」と檄を飛ばした。そして「ポンシリーはタイで有名な選手なので、こういうトップクラスの選手に勝って、世界に海人の名前をどんどん広めていってもらいたい。そしてもっともっとSBがメジャーになっていくことを希望している」などと続けた。
大手芸能事務所に所属の海人「僕自身もSBも有名にできれば」
これを受け、海人は「リベンジしたい選手が2人いる。そのためにも明日はどんな展開でも圧倒して、普通に勝つのではなく、盛り上げてしっかり倒して勝って、もっともっとSBを有名にしていきます」と話した。
また海人は2月から大手芸能事務所のレプロに所属。今後はSBの顔としてリング外の活動もしていくことになるのだが「僕自身もそうですがSBを有名にできれば。いろいろな人に会って、いろいろなことに挑戦していきたい」などと話した。
ポンシリーは会見ではヒジでの斬り合いになっても「問題ない」と話すものの何度も「海人選手のヒジには気をつけたい」と口にするなど、身長差も含め、海人のヒジへの警戒心を見せた。
スーパーバンタム級王者・植山が無敗の刺客・安本と対戦
セミファイナルではSB日本スーパーバンタム級王者の植山征紀がINNOVATIONスーパーバンタム級王者で元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者の安本晴翔を迎え撃つ。
植山は昨年行われた王者決定トーナメントを勝ち抜き悲願のベルトを巻いた。今回は戴冠後の初戦となる。
植山が「今年一発目、勢いをつけるためにしっかり倒して勝つ」と言えば、安本は「初参戦でチャンピオンとやらせてもらえてうれしい。僕が倒して勝ちます」と応じた。
また安本は植山の印象について「今日、初めて見るんですが、黒くてハンサム。僕も黒くなってくれば良かったと思った」などと話した。
シーザー会長は「植山がチャンピオンになった試合は素晴らしかったが、チャンピオンになってからの試合が大事。安本選手はまだ1回も負けていない。楽しみな一戦。どちらにしても接戦で、KOで決まる試合をしてほしい」と話した。
MIOはMISAKIの敵討ち
第8試合ではSB日本女子ミニマム級王者のMIOがJ-GIRLSミニフライ級王者の寺山日葵と対戦する。
寺山は昨年、J-GIRLSのリングでSBのMISAKIに勝利を収め、王者となった。そして「MISAKIが敗れているMIOと対戦したい」と要望したことからこの対戦が実現した。
寺山は「MIO選手は試合が決まるまでは雲の上の存在だったが、決まったからには勝ちたい」と話す。そしてMIOについての印象を問われると「会場でよく会っているんですが、相変わらずオーラがあってすごく可愛い選手だと思いました」、試合については「MIO選手のパンチは速いし強いので、食らったら痛そう。食らわないように自分の距離で戦いたい」と話した。
MIOは「今年も開幕戦に出られるのはうれしい。2019年のSBと自分自身の勢いをつけるために明日はしっかり頑張りたい」と話した。そしてこの試合について「MISAKI選手が負けているので、その借りはしっかり返したい」とSBvs外敵の側面もあることを示唆した。寺山の印象として「結構身長が高くて蹴りが得意ということは知っていた。でも私は身長が高い選手とばかり戦っているので、問題ない」などと話した。
なおシュートボクシングは今大会からabemaTVで生中継される。