映画「君がまた走り出すとき」主演の寛一郎「役者を真面目にやる事で人として成長できると信じている」
監督の中泉裕矢氏は、2011年に自主映画製作を始め、4年間で制作した自主映画が、多くの賞を取る一方、昨年話題となった映画『カメラを止めるな!』では助監督を務めた。そして同作が初の長編商業映画となる。
「僕自身、商業映画は2本しかやってないんです。それ以外はインディーズの映画だったりもするので、商業映画だからとかそういうのは気にした事はありません。ですから、監督が若いという事に関してもよくある事でしたし、逆に面白かったです。僕はあまりコミュニケーションが得意じゃなくて、監督自身も多分不器用なんだろうなっていうのがあっったんだと思いますが、終わってみれば笑い話でした。いずれまた、お互いに大きな作品でお会いできるんじゃないかと思うと楽しみです」
翔太を孫と勘違いし、一緒に住む事になった多笑を演じる松原智恵子さんも、ミステリアスかつチャーミングな演技で作品を支えている。
「松原さんの役って実体がない感じがするじゃないですか。それって役以前に松原さん自身が持っているものですよね。すごくおしとやかで背筋がピンとしていて、しっかりしているというイメージですが、ものすごくチャーミングで少女性があって、天然(笑)。だから失礼になってしまうかも知れませんが、今回の役のボケているのかボケていないのか、どっちだろうっていうおばあちゃんの役はすごいピッタリで、ものすごい楽しかったです。普通のおばあちゃんでもこの作品は成り立つんですけど、松原さんのおばあちゃんだからこそ、こういうミステリアスなおばあちゃんになった。松原さんパワーだと思います」