【今月の“人”】籠池泰典被告
2017年3月23日、証人喚問後に会見を行った籠池氏(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
国や大阪府・市の補助金をだまし取ったなどとして詐欺罪などに問われた学校法人「森友学園」前理事長、籠池泰典被告(66)と妻の諄子被告(62)の初公判が3月6日、大阪地裁で開かれた。
両被告は起訴内容のほとんどを否認した。両被告は罪状認否で意見陳述書を朗読。籠池被告は「国有地問題などからの目くらましの国策捜査だ」などと検察側を批判した。国の補助金詐欺については「だましていない」などと無罪を主張。府・市分は、籠池被告が一部は適法と主張し、諄子被告は無罪だと訴えた。
今後、10月30日の結審まで15回の公判期日が指定されている。この間、19人の証人尋問が予定され、5〜6月に国の補助金に関する関係者10人、7月に大阪府・市の補助金についての関係者9人を実施。被告人質問は8月28日と9月2日に予定されている。
公判の行方次第では財務省の決裁文書書き換え問題が再燃する可能性もある。