シソンヌじろうと大九明子監督に聞く、映画『美人が婚活してみたら』婚活も映画作りも“共働作業”が成功のカギ!?
かくして脚本家が監督に土下座をするという衝撃の事件が発生…。
監督「もうそろそろ脚本を頂かないと…と思っていたところ1月の打ち合わせのときに、じろうさんが土下座して入ってきたんです。そのときにおっしゃったのが“僕は面白いものしか書けないんです!”って。私は、今日間に合わなかったことを笑いにしているのかなと、1つの芸だと思って“はいはい、面白いのはもういいので座って座って”と何ら焦りも感じずに“映画は90分ずっと面白いシーンである必要はないんですよ、じろうさんなら書けますよ”って励ましていました。確かに、プロデューサーさんは真っ青になっていましたけど、私はシソンヌのすごさを知っていたので、カセを外せば絶対に書けると思っていました。しばらくお話したらじろうさんも“分かりました書きます”と言ってくれたので、プロデューサーが“いつまでに書いてもらいましょうか”と聞くから“明日!”と言ったら、本当に一晩で書いてくださったんです」
じろうが一晩で仕上げた脚本は、監督の思いをすべて見事に織り込んだものだった。
じろう「覚えていないんですよね、どこでどうやって書いたのかすら。多分、辛すぎて記憶から消しているのかもしれません」
監督「本当に書いてしまうからすごいですよね(笑)。芸人さんって何でもできちゃうというか」
じろう「いやいや、僕、土下座してますから(笑)」