初の女子トーナメントは「TEAM 10th Planet」が優勝【4・7 QUINTET】

湯浅が腕十字で美憂に一本勝ち(撮影・蔦野裕)
湯浅が美憂に一本勝ち

 1回戦の第2試合は柔術の世界女王・湯浅麗歌子率いる「TEAM BJJ KUNOICHI」と山本美憂率いる「TEAM Sun Chlorella」が対戦。

 アテネ五輪の女子レスリング銀メダリストのサラ・マクマンらレスリング経験者を中心とした美憂チームだったが“極め”に関しては柔術家に一日の長があり、湯浅チームの杉内由紀が一気に3人抜きを果たす。しかしここで立ちふさがったのが美憂チームの用心棒マクマン。体重差が7kg以上あるため試合時間が4分と短縮された中、杉内を25秒でギロチンチョーク、次鋒の澤田明子を肩固めで破り、中堅の湯浅麗歌子までたどり着く。

 ここでマクランがドローに持ち込めば形勢は一気に美憂チームに傾くところだったが、エースの湯浅は体格で勝るマクマンをしっかりコントロール。バックに回った湯浅をマクマンが振り落とそうとしたところで三角絞めからの腕十字で一本勝ちを収め、大将の美憂との対戦を実現させた。

 試合はやはり“極め”で勝る湯浅が終始攻め込む展開となったが、美憂は極められかかると驚異的な身体能力と本能で何度も危機を回避。しかし最後は流れるような攻防の中で湯浅が腕十字固めを極め、美憂からタップを奪った。