【インタビュー】芦田愛菜×石橋陽彩 話題の2人が初共演!14歳が出会ったかけがえのない夏
まさに海のように壮大な世界観と向き合った2人
本作の魅力は、映像や音楽だけでない。壮大な生命の物語を、単純明快な冒険アニメーションとしてではなく、ミステリアスなストーリー展開によって描き出した。登場人物が放つ、ときに詩的で哲学的なセリフは、思わず大人も考えさせられるような力強さを持つ。2人はそうしたシーンにどう向き合ったのか。さまざまな解釈ができる作品だが、どう役づくりに生かしたのだろうか?
石橋「後半のシーンが難しかったです。最初は海くんのセリフを自分に置き換えながらやっているんですけど、難しいシーンは自分の直感と監督のアドバイスを受けながら演じていました。普段自分で映画を見るときは、友達と“この先どうなると思う?”と想像話をすることありますし、頭の中でいろいろなエンディングを考えて思いを巡らすんですが、今回の作品は特別でした」
芦田「やっぱりラスト20分くらいがすごく難しいシーン。私自身いろいろと感じたり、考えたりしたんですが答えは見出せなくて。でも琉花も同じようなシーンに直面したときに、きっと等身大の14歳で分からなかったこともあったと思うし、迷って悩んだと思うので、琉花に寄り添って、直感で演じました。同じ14歳として琉花を演じきれたと思います」
生命の神秘という壮大なテーマに等身大の感性で向き合った2人。14歳が出会った海の世界はこの夏、私たちを特別な時間へといざなってくれるだろう。
(取材・文:丸山裕理)