町田樹、令和のフィギュア界は「AIが採点」。髙橋大輔、羽生結弦らの振り付け秘話も!
この日は「未来へと受け継がれるジョン・カリーの魂」と題して、日本のフィギュアスケート最前線を知る2人が多彩な話題を披露。過去にフィギュアスケート誌で行なっていた評論の連載第1回でジョン・カリーを取り上げたことがきっかけで本作の監修に携わることとなったという町田。「ジュニア時代に唯一優勝したグランプリシリーズがイギリスの“ジョン・カリー メモリアル”という大会。私とカリーの縁はそこから始まりました」と明かし、町田の代表作でもある『エデンの東』や『火の鳥』の振り付けを手がけたフィリップ・ミルズは、カリーの振り付け師の弟子に当たる人物で、彼からカリーの話も聞いていたと語った。
本作で初めてカリーについて詳しく触れたという宮本が、映画を見て感じたカリーの印象を「完璧主義者という感じ。一つの狂いも出さないぞというスケート」と語ると、町田は「彼の伝記によると、オリンピックのときノーミスで金メダルを獲得したんですが、その前の練習でも1カ月間ずっとノーミスだったそうです」と驚きの逸話を披露。どれほどすごいことかと問われた町田は「私が2014年の世界選手権大会があったシーズンに1カ月間ノーミスでと言われたら…“ロトシックス”を当てるのと同じくらい難しい」と語り、会場の笑いをさそった。