シッティングバレーボール 女子日本代表 『笑顔、笑顔、笑顔』【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
撮影/文章:西村尚己(2019年5月26日 シッティングバレーボールチャレンジマッチ2019)
東京2020パラリンピックを控え、千葉市で開催されたシッティングバレー女子の国際大会。
日本、中国、カナダ、イタリアの4カ国の代表チームが熱戦を繰り広げた。


シッティングバレーボールは、下肢などに障がいのある選手が床に座った状態でプレーする6人制バレーボールだ。

上半身をバネにして打ち込む強烈なスパイクやサーブ、指先まで使ったフェイントやブロックなどのネット際の攻防、床面スレスレのダイビングレシーブなどお尻を床につけたまま上半身を目一杯使って必死にボールに食らいつく、選手たちの気魄あふれるプレーが魅力的だ。

私はその瞬間をとらえようとシャッターチャンスを伺った。

しかし、私が最も魅了されたのは女子日本代表チームの“笑顔”だ。
たとえ仲間がミスをしても、ピンチの時でも、試合に負けても、コートの上にはいつも元気一杯の笑顔、笑顔、笑顔。


東京2020パラリンピックでの活躍が期待される女子日本代表チーム。
その大舞台でも思う存分、笑顔を見せてもらいたい。

【カメラマンプロフィル】
撮影:西村尚己
1969年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。
人間味あふれるアスリートの姿に魅せられ、学生時代にスポーツ写真の世界と出会う。
大学卒業後は、国土交通省に勤務しながらアマチュアカメラマンとして活動するも、どうしてもプロの世界で挑戦したいという想いが募り、2016年にアフロスポーツに転職。
現在は国内外のスポーツを精力的に撮影し、人間の情熱や鼓動、匂いなど五感で感じとれる作品づくりに励む。
2007年 APAアワード写真作品部門 奨励賞
2013年、2015年 写真新世紀 佳作 ほか
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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