【インタビュー】柳楽優弥×川栄李奈 映画『泣くな赤鬼』2度目の夫婦役は“強い絆”で運命を乗り越える!

川栄李奈:ヘアメイク・KOBA(PUNCH)、スタイリスト・武久真理江、衣装協力・MURRAL、CITYSHOP 、e.m.、撮影・上岸卓史
柳楽「役作りで減量するのは慣れているので(笑)。でもやっぱり病気という役どころは、芝居とはいえ気持ち的につらいですね」
 余命宣告という運命を前に、綴られていくのは悲劇そのものではなく、その運命を機に再びよみがえっていく先生と生徒の絆とそれを取り巻く人々の思い。映画では、2人がすれ違っていく高校時代と、かつてのすれ違いを過去のこととして振り返ることができるようになった現在が描かれていく。厳しい指導で才能を伸ばそうとする赤鬼先生と、それに反発してしまうゴルゴ。2人がより共感したのは…?

柳楽「人によっては赤鬼先生のような指導をされても乗り越えることができるかもしれないけど、そうでない人にとっては熱血すぎて嫌だとなってしまうかもしれない。僕自身はゴルゴの気持ちは、すごくよく分かります。正論をぶつけられすぎると“それは分かっているけど、できないんです”と言いたくなるのも分かるし共感もできる。でもその一方で、先生の気持ちもよく分かるので、どちらが正しいかではないんだろうな、と思います」

川栄「私は、どちらかというと先生の立場のほうが共感できました。先生という立場は本当に難しいと思うんです。生徒との関係性もさじ加減が難しいでしょうし、自分の本心を言えないこともあるでしょうし。私もあまり自分が思ったことを言えなかったりするので、赤鬼先生の姿には強く共感しました」

柳楽「“先生と生徒”とか“師匠と弟子”というと一見、上から下へ教える関係のように思えますけど、実際は目上のほうも下から学んでいるんだな、と最近思うようになったんです。僕も子供がいるので、お互いがお互いを成長させているという関係性にはグッときますし、今回の映画はそれが見どころの1つかな、と」