不可思「格闘技でワクワクできることを探していきたい」


 武尊選手が活躍しているということも影響?

「そうですね。武尊からずっと刺激をもらってるので。“いつか同じ舞台でできたら面白いね”という感じでは話していました。階級も違うので武尊とやるわけじゃないけど、一緒に盛り上げていくというのもワクワクのポイントで、それを面白いと自分が思えたというのもありますね。ちょうどいま武尊は怪我して休んでいるから、その間に食ってやろうっていうか(笑)。ただアイツみたいなポジションには自分は全然なれないというか、キャラクターが違うので代わりはできないですけど。だから自分は自分でK-1の中心に行ってやろうと思っています」

 もともと々はサッカー少年だったとか。格闘家になったきっかけは?

「小学生の頃から空手とサッカーをやっていました。サッカーのために中学を選んだほど頑張っていたのですが、ボールをもらったら誰にもパスせず行っちゃうタイプのFWで(笑)集団競技が合わないと気づいて。それで中3から始めたキックボクシングは“自分がやったことが全部自分に返ってくる”ということにハマりました。高校では部活に入らずアマチュアでキックボクシングをやっていたけど周りも遊んでいたので、フラフラしてしまって。あるとき、夏頃に先生に“せっかく格闘技というものがあるのだからもっと真剣にやってみたら”と、遠回しに退学を勧められて。確かに“このまま高校に行っていても良くない”とも思いましたし、格闘技があるのだから、母もタイ人で“タイは本場だから向こうでやってみるか”くらいのノリで高校中退して働いてお金を貯めて、タイのゲオサムリットジムに行くことに。どこでもよかったので、もともと現地の伯母が紹介してくれたのはもっと田舎のジムだったのですが、そこで“ゲオサムリットのほうがいいよ”と言われたんです。そこにたまたま後から武尊も来た」