ビジネスや婚活にも有効⁉ 顔分析であなたを丸裸にする「相貌心理学」佐藤ブゾン貴子氏に聞く
フランス語での講義は大変だったのでは?
「はい。フランス語もなかなか上達しませんでしたし、相貌心理学の学費も稼がなきゃいけなかったので、最初はとても大変でした。そのため、ブティックで販売員として働きながら実践で言葉を学び、学費を工面していました。でも私はすごく環境に恵まれていたんですよ。フランス人の夫がもともと高校教師だったというのもあり、教えるのがすごく上手い! それに学校の教授も1対1で根気よく教えてくれましたし、すべて周りの環境のおかげです。1人じゃ絶対にこの資格は取れなかったと思います。あとはこのノリで(笑)。私が働いていたブティックって、結構有名な俳優さんや女優さんもよく来ていたんですよ。同僚に「あの人アメリに似てる」って言ったら、「アメリだから!」って言われたり(笑)。また、すごく有名な俳優さんに「フランス語上手ですね」って言ったらその人がいきなり「Je t’adore.(ジャドー)」って叫んだんです。それは大好きっていう意味だったのでこっちも「Wow !Monsieur Mercibeaucoup.(ワオ、ムッシュ、メルシーボーク)」って言ったら、周りのお客さんが大喜びで。実はその「ジャドー」って叫ぶのは、その俳優さんの出演した映画の一場面で、とっても有名なシーンだったんです(笑)。日本で言ったら武田鉄矢さんが全力で「僕は死にましぇーん!」って言ってるようなものですよね。もう、そんな事ばかりやっていました。人間のコミュニケーションは言語とは関係ないところにあると思うんです。だから私、販売員をしていた時は結構売りましたよ。お客様が来たら、真っ先に行ってがんばって説明する。でも『あなたのフランス語は分からないわ』って言われたら『ハイ、失礼しました』って下がって、ほかの子に『次、あなた行ってよ』って(笑)。『私はダメみたいだから、その次にいくわ』って。私のポリシーは嘘をつかない。似合わないものは似合わないから買わなくていいって言うし、似合うやつは徹底的に勧める。そうすると私を信頼してくれて、「貴子が決めて」ってご指名がかかるようになるんです。それでも似合うものがなければ売らないし、逆に似合う時は全力でオススメすると、色違いも全部買ってくれる。結局、何事も大事なのは信頼関係なんですよね。相貌心理学は、その信頼関係を築く一歩として、まずその人の性質を見極めるのに役立つんです。って無理やり話し戻しました(笑)?」