大岩が芦澤を圧倒し皇治戦アピール。芦澤は試合後に引退宣言【6・30 K-1】

最終ラウンド、芦澤(右)は必死の反撃を見せた(撮影・小林郁人)
2つのダウンを奪い大岩が大差の判定勝ち

 試合は1R早々、芦澤の右ひざに大岩が右ストレートを合わせいきなりダウンを奪う。大岩はその後もプレッシャーをかけ続け、前に出てはパンチを放つ。芦澤は下がりながらもコツコツとパンチを放ち、徐々にペースを取り返していく。しかし大岩は随所で重いパンチを放っていく。

 2Rはインターバルでダメージを回復させた芦澤が前に出るが、大岩は右バックブローを決めて、この日2度目のダウンを奪う。その後もプレッシャーをかけて距離を詰めた大岩は強烈な左のジャブで芦澤を削っていく。軽いステップを踏んで余裕を見せる芦澤だが大岩は構わずパンチで芦澤を追い込んでいく。

 3Rに入ると後がない芦澤が前に出るが大岩は左ミドル、インロー、そして左ストレートと容赦ない攻撃。芦澤が逆転を狙って放った跳び蹴りもバックステップで軽くかわす大岩。そして大岩は強烈な左フックで芦澤をぐらつかせ、フィニッシュを狙うが、芦澤は上体がバラバラになりながらもパンチを振り続け、前に出る。大岩はガードを固めパンチを放っていくが、芦澤の気迫の前に倒しきることができず、試合は判定に。

 しかしジャッジ2人が30-26、1人が30-25という大差の判定となり、大岩が芦澤を圧倒した。