石渡伸太郎が「RIZIN.17」の佐々木戦を生セルフ解説【髙田横粂の世相談義】

全員で試合映像を見ながら解説
「なにが元UFCファイターだ」と反発心もちらり

 佐々木の印象については「リーチの長さは気になった。最初は届かないかと思った」「極めが強い。バックチョークがあるということと、キックボクシングをNYで作り込んでいるので、その2つでした。あとはレスリングのバックボーンがあるからレスリング力があるとは思っていました」と評価しつつも「僕はUFCに行っていないので、“なにが元UFCファイターだ”と(笑)」と強烈な反発心も見せた。

 1R中盤の左ストレートが当たった時には「体の力が抜けたのが分かった。手ごたえがあった」、終盤に佐々木が上になった場面では「寝かされた時は一つ何かを許したらフィニッシュにつながるかと思って丁寧にいった」などと試合中の心境について語った。

 髙田が「憂流迦はバックチョークが代名詞だが、試合中はバックを取らせる取らせないに関して高い意識をもっていた?」と聞くと、石渡は「バックにつながる動作に対して警戒していました」と答えた。

 1R終了後のインターバルではセコンドから「コントロールしているし上回っているが、(パンチが)でかい。大振りになっている」と指摘され「僕もそう思うと答えました(笑)」などとそのやり取りを明かした。

 勝負が決した2Rについては「2Rが始まると(佐々木が)1Rの僕にアジャストしてきて、1Rと違う嫌さを感じたので“これがNYの作り込みか”と思いました」

 2分を経過したあたりに佐々木にコーナーでバックを取られそうになった場面では「一番危なかった場面。ここ切り返せなかったら結構危なかった。結構圧力があった」と話し、この展開を脱して立ち上がったところで「このへんで2Rは佐々木選手優位に見えそうなので一段ギアをあげないと、と思った」という。

 フィニッシュは左のフックを見せてから右のフックが炸裂。ヒザをついたうるかにヒザを叩き込み、最後はノースサウスチョークで一本を取った。このヒザも強烈だったのだが、石渡は「ヒザを打っている間に力がちょっとずつ戻っている感じがあったので“展開を変えないと”と思った。ヒザでは仕留められないと思った」とノースサウスチョークに移行した流れを説明した。