岩田剛典が新しい自分発見「意外とホリが深いんだな」永瀬正敏が最新写真集を撮影
イベントに先立ち、岩田と永瀬は取材に対応。芸術的かつ挑戦的な作品の出来栄えを聞かれると、永瀬が「300万万点ぐらい(笑)。写真集に入りきらなかったカットにも素晴らしいものがたくさんある」。岩田も「300万万点」と満足げな表情で、感想を聞かれると「意外と、ホリが深いんだなと思いました」と話し、笑わせた。
映画『Vision』での共演がきっかけで実現したコラボレーション。交流を深めるなかで、永瀬から、岩田が30歳となったこのタイミングで、何か2人で世に作品を残せないかと提案があったという。
「いろいろ心の中を素直に吐露してくれた」と、永瀬。そのうえで「未来に紡いでいく何かを一緒に作れればいいなと思った。1度写真を撮らせてもらったんですが、腰を据えて撮らせてもらいたいなと思っていた。それが完成して、ぐっと来ますね」
アーティスティックな写真集。「いろんなシチュエーションのなかに立ってもらった。(岩田は)ちょっとキーワードを言うと目の奥が変わっていく。言葉よりも目で表現できる人なんだなと思った」と、永瀬。
お気に入りのショットを聞かれ、岩田は選んだのは、羽根が舞うなかでたくさんのバレリーナたちと撮影した幻想的な1枚。「瞬間を切り取って真空パックしたような、それぐらいの劇的な瞬間を収めた写真。すごく好きでし、見るたびに幸せだなと思います」。
永瀬は「岩田君の中にあるいろんな感情がバレリーナとなって、糸で彼とつながっている感じ」と説明したものの、「……でもどう見ていただいてもいい」と鑑賞者に委ねた。
魅せられ、信頼を寄せあって、完成させた作品。互いの魅力を聞かれると、永瀬は「(岩田は)完璧に、できた子。礼儀正しい。信頼関係ができたら、さらけ出すこともできる。変にオブラートに包まずってところが、みんなに愛されるポイントではないかと思う」。
その一方で岩田は「本当に腰が低い方。これだけキャリアも実績もあって、男が憧れる男性像だと思っていますし、自分が憧れる部分ばかり。共演させていただいてから、ざっくばらんにいろんなお話をさせていただく機会があって、永瀬さんの人柄に触れて、とても優しい方だと思いました。誰よりも周りの方の気配りがすごい方なので、たくさん見習わなければなと思います」
永瀬はさらに「撮影がオールアップした日に、岩田君が直筆の手紙とプレゼントをくれて。そういうの、うるっとくるんですよね。本当は僕がしないといけないのに。そういうのがハートを掴んでいくんだろうな。それを自然にできるっていう。そういうところを見習いたい」と明かした。
「こうした作品を世に残すことができたということが自分のキャリアのなかで意味のある事」と、岩田。「本当に贅沢で、やりたいと思っている人はたくさんいると思う。そういう表現が、節目の年にできるようになった自分がいます。これからも新しいチャレンジは続けていきたいと思いますし、その布石にもなる一冊になったと思う。自分を応援してくださる方に対して、こういう発信の仕方もあるんだとお伝えできたことでもある。これに留まらず、自分の殻を破っていきたい」と、話していた。
撮影:永瀬正敏/岩田剛典 3rd写真集『Spin』(講談社)より