舞台版『ねじまき鳥クロニクル』に、成河、渡辺大知、門脇麦ら

 成河と渡辺は、Wキャストではなく、2人で岡田トオルを演じる。
 
 渡辺は「壮大な精神世界を描いた『ねじまき鳥クロニクル』の舞台化に、胸が熱くなっております。出演させてもらえることを心から光栄に思います。お話を頂いた時は、あまりにも衝撃だったので嘘なんじゃないかと不安にもなりましたが、自分なりにアイディアを出しながら使えるものを全部使って精一杯楽しんでやろうと思っております」と、意気込む。

 成河も「村上春樹さんの原作はとにかく大ボリュームで、果てしない迷宮。これはちょっと前人未到の演劇製作になるぞと武者震いをしています」。

 門脇は「出演が決まってから心待ちにしていた作品」としたうえで、「難解な原作ではありますが皆様と手を取り合い、果敢に村上ワールドを彷徨いながら、私たちのねじまき鳥を探せたら良いなと思っております」と、やる気だ。

 本作は、イスラエルの奇才インバル・ピントが演出・振付・美術を、気鋭のアミール・クリガーと日本の演劇界に新しい風を送り続ける藤田貴大が脚本・演出を手がけ、音楽は大友良英。芝居が担当。このラインアップにも注目が集まっている。

 成河は「インバルともう一度作品創りをしたい、特に初演となる作品のクリエイションに参加したいと常々思っていたので、念願が叶ったという思いです。そして僕は藤田貴大さんの作品のファンなので、インバルの世界に彼が脚本・演出として携わることに、大きな期待と未知への喜びを感じています」

 門脇も「念願の初インバル作品。初めて彼女の作品を観た時、その吸引力に圧倒され、いつかご一緒出来たらなとずっと思い続けてきました。キャストとスタッフの皆様、どこを見渡しても胸踊る方々ばかりで、楽しみ以外の言葉が出てきません」と、コメントを寄せている。

 他出演に、銀粉蝶、吹越 満、 大貫勇輔、徳永えり、松岡広大、成田亜佑美、さとうこうじら。

 2020年2月上旬~3月1日まで、東京芸術劇場プレイハウスにて上演。

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