サカナクション山口「ミュージシャンの表現の場が広がれば」。銀座の屋上庭園で光と音の演出を公開



 制作について山口は「銀座にある屋上庭園として、作法というか、ルールがある空間なのかなと思い、照明を激しく光らせたり音を強制的に聞かせるのではなく、作曲家のいない音楽が自然と流れる中でくつろいでいただける空間を作りたいと思いました」と語った。

 イベント後の囲み取材でも「NFでは“作曲者がいない音楽”をコンセプトにした制作しており、今回は僕としても納得いくものができた」と出来栄えに自信。またサカナクションとしての活動との違いについて「僕の職業はミュージシャンであり、ここで作った作品もミュージシャンとしての仕事の一つとして考えていて、ライブを演出するのと同じ感覚で制作しています。ミュージシャンにとってはライブくらいしかこういった表現活動ができる場がないけれど、時代がアップデートされる一方、ミュージシャンの仕事の場が増えないということに違和感を抱いているので、このような仕事の場が増えていけばいいなと思っています」と語った。